ビートマニア


対応機種プレイステーション
発売日1998/10/01
価格5800円
発売元コナミ

(c)1997 1998 KONAMI / Konami Computer Entertainment Japan
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音楽に合わせて、タイミング良くボタンを押す「音ゲー」ジャンルを確立させた、「ビートマニア」家庭用に上陸!!

このような音楽ゲームは、昔いくつか出ていたが、日の目を見たのはSCE「パラッパラッパー」である。
そして、それをさらにゲームとして昇華させたのがこの「ビートマニア」である。

昔から音楽に強いコナミが、この手のジャンルで覇権を握るのは必然と言える。

さて、ゲーム内容に関してだが、“本当に移植しただけ”である。
いや、トレーニングモードで、曲の途中から苦手なパートだけを重点的に練習したり、プレイ直後の判定履歴を確認出来たり、決して出来の悪い商品ではなく、寧ろ、再現度も高く、良い出来と言えるほどである。
さすがこの辺は、小島秀夫率いるコナミジャパン開発のたまものだろう(発売したばかりのメタルギアソリッドのアレンジ曲も入っているし、サービス精神旺盛だ)。

ただ、家庭用に持ってくる際に、もっと色々出来たはずだ。
たとえば、収録曲の全てを、最初からトレーニングモードで選べていいし、好きに曲を選べない不自由なゲームセンター仕様のモードまでわざわざ再現する必要はない。
このアーケードモードで一度プレイした曲でないと、それ以外のモードでその曲は選べない。何とも面倒くさい作りだ。

家庭用は完全に練習用と割り切って作るべきだった。

また逆に、新規プレイヤーの発掘には消極的で、ただでさえこのゲームは難易度が高めなのに、間口を広める努力が無いために、あくまでゲームセンターでプレイしている人用の範疇を超えていないのが最も残念な点だ。
こっちから入った人にとっては、指摘したとおりの不便さ(自由に曲が選べず、譜面を頭にたたき込むことがクリア条件になっているバランス)に閉口するだろう。

専用コントローラが別売というのも、かなりキツイ。通常のコントローラではほとんど遊べた物ではない(ついで言えば、体感ゲームなので揃えて初めて意味を持つ)。

2枚組でお得感を出しているが、なんてことはない、2枚目のディスクはおまけみたいなもので、収録曲数も少ない。

「ビートマニア」は、面白い移植の仕方を考えているようで、本作のディスク1をシステムデータとし、今後発売予定のアペンド(追加)ディスクと入れ替えることで、曲データだけを差し替えて移植していく商法を予定しているようだ。
これにより安価で追加ディスクを販売出来るメリットが生まれる。逆に、本ディスクを持っていないと、追加ディスクだけでは遊べないデメリットが生まれる。
また、起動のたびに、新作ディスクを遊ぶ際、ディスクを入れ替えなければならない手間も発生する。
本作を敢えて2枚組にしたのは、アペンドディスクのシステムを理解させるためだろう。

曲が重要性を持つゲームだけあって、ゲームセンターでも異例のペースで頻繁にバージョンアップをおこない収録曲を増やしていくようだ。
しかし、家庭用の移植ともなると、これに対応するのは難産だったようだ。
それは、CD-ROMの容量の関係で、沢山の曲を一枚に収録出来ないことだ。
曲データはCD-DAだが、たとえば大作RPGなどのサウンドトラックを想像して欲しい。2枚組だったり、3枚組だったりしないだろうか?
音質を追求すると、一枚のCDに入れられるデータ量なんてそんな物なのである。加えてゲームディスクなので、ゲーム用のプログラムや、曲ごとに譜面データ、画像などが入ってくる。
アペンドディスクという移植方法が、力業であると言うことが良くわかる。

ただ、曲に合わせて譜面データと画像エフェクトを流し、ボタン入力による判定計算と、一見簡単そうな処理だが、その実精密な処理を要求されるわけで、相当苦労したと思われる。
ゲームセンターの画面と比べると、見劣りしている感は否めないが、これでもかなり頑張った方と言える。

こういった新しい試みについては面白味を感じられる一方、その下地となる本作自体は、お世辞にも良いと言える内容では無いのが残念である。今後の展開に期待。そこで結論。

家庭用ゲームとしては未熟。熱心なアーケードゲーマーの練習用ソフト以上の価値は無し。





[2010/05/10]
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