バイオハザード ディレクターズカット


対応機種プレイステーション
発売日1997/09/25
価格4800円
発売元カプコン

(c)1996 1997 CAPCOM
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不気味な洋館に迷い込み、そこに巣くう、ゾンビや異形の怪物を退けながら、脱出を目指す新感覚のホラーアクション。
ディレクターズカット版では、難易度設定や、敵の配置やテキストを若干変えたモードが追加されている。また、バイオハザード2の体験版も付いている。

以前PC-FXで出た「チームイノセント」みたいなゲームで、プリレンダ処理された一枚絵のCGでマップが構成され、場所ごとにカットが切り替わって表示されていく。
そのため、突然画面上の操作キャラの向いている方角が変わるので、右を押せば右に動くのでなく、上で前進、下で後退、左右で方向転換という、いささか変わった操作形態になっている。

これには最初とまどう物の、慣れてくると操作に差し支えない程度まで動かせるようにはなる。ただ、微調整というか細かい操作には不向きである。

場所によって、敵が徘徊しており、これを倒すか、かわすかしながら進めていく。
アイテムの取得数には限界数が設定されており、配置されているアイテム以上に弾薬や回復アイテムなど、入手することは出来ない。
なんとセーブするのにもアイテムが必要で、セーブ回数にまで制限があるのだ。

この飢餓感の塩味が絶妙で、常に弾薬がいつ切れるかという緊張感を与えられる。

シビアなアクション操作を要求される局面は少なく、先へ進めるためのキーアイテムを探したり、この状況で敵に対してどう対応するか、というアドベンチャー要素のほうがむしろ強い。

見た目とは裏腹に、意外と難易度は低く、それほど難しくはない。

部屋を切り替える時に、ロード時間が入るが、この間を扉の開け閉めの演出でつないでいる。苦肉の策ともとれるが、これは緩急の効いた演出で面白いものと思う。

イベントシーンでは、ゲームでは珍しくボイスが英語である。ホラー映画を意識してのことかと思うが、ゲームなんだから日本語吹き替えのほうが良かったと思うのだが。
喋っている間、字幕に目線が集中するので、せっかくポリゴンキャラに動きをつけさせても、なかなか見てもらえない。これは、もったいない。

ゲーム開始直後の実写のムービーは、なんかちょっと勘違いしている風に見える。制作当時は実写版ストリートファイターとか手がけてたから、その影響もあったんだろう。

次世代機ならではの新しい風を感じた一品。





[2006/10/23]
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