バイオハザード4


対応機種ゲームキューブ
発売日2005/01/27
価格7800円
発売元カプコン

(c)2005 CAPCOM
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サバイバルホラーアクションの代表作バイオハザードのナンバリング4作目が満を持してゲームキューブで登場だ。
2で活躍したレオンが再び主人公となり、さらわれた大統領の娘を救い出すのが目的だ。

バイオハザードシリーズと言えば、プリレンダCGの一枚絵(もしくはフルポリゴンであっても固定視点のカメラ)のマップにキャラクターを乗せて、
ラジコン操作で動かしていく、いわゆるホラーゲームの方法論を作り上げたシリーズである。
しかし本作では初めて、システムの大改革をおこなった。

さんざん言われていたのが、独特な操作性の悪さである。同ジャンルのゲームによっては、素直に倒した方向にキャラが動くゲームすらあったぐらいだから、作り手としても当然わかっていたことである。
今回やっと、常にプレイヤーの後ろにカメラが追従するタイプの、サード・パーソン・シューティングに衣替えをし、ゲーム内容も大幅に変化した。
敵を拳銃で撃つ時も、自分でねらい打ちするようになり、アクションの自由度も広がり、これまで全面に押し出してきたサバイバル感覚やホラー性は薄れ、爽快感やアクション性を重視している。弾だってガンガン出る。

操作性だけは、これまでシリーズのものを踏襲している。これは正解と言える。
ほとんどのゲーム内容が変わりすぎているので、下手をすると別物と思われかねない。
そのまま持ってきたくせに、サード・パーソンとしての操作性も親和性が高く、無駄がないところも良い。
カプコンは最初からこのジャンルをやりたかったんじゃ?と思うほど、今まで意固地にラジコン操作にこだわっていた気さえする。

今回の敵も基本的にゾンビのような動きをするが、見た目は生身の人間である。
この度を超えた残虐性が賛否両論を呼んだ物だ。映像表現力がアップしたことで、記号的だったゾンビというキャラクターが、より鮮明に具体的に描かれるのは必然と言える。

アクション要素が強くなったとはいえ、ゲームバランスはかなり抑えられている。
ザコキャラとなるブラーガ(ゾンビ)は、動きが遅くなかなか攻撃もしてこない。
プレイヤーの当たり判定も甘めに設定されているので、よけるのも簡単である(勿論そればっか出来るゲームじゃないが)。
操作キャラクタも強めに設定されており、頭を撃ってひるんだ相手を蹴り飛ばし、周りにいるブラーガを巻き込んでダウンさせることが出来たりする。
これならファースト・パーソンを遊び慣れてないユーザーでも簡単にその面白さに触れることが出来る。

ボス戦では、アクション性よりも、謎解きを重視しており、あまり高度な操作を要求されるところは少ない。
敵をギミックによって陥れて、その優位になった隙にじっくりねらい打つという感じであり、これも間口の広げる一つの要因と言える。

グラフィックは非常に高水準で、ゲームキューブとしては最高峰のクオリティを誇る。
敵のモーションキャプチャー等もとてもリアルに作り込まれており、それまでのシリーズと比べても非常にリアリティに満ちた作りである。
処理落ちも無く、たくさんの敵が動き回る様も圧巻である。

大統領の娘、アシュリーを守るという仕掛けも面白い物だ。
最初はどこかにとらわれているアシュリーを助ける目的でゲームが進むが、いざ助けると、今度は行動をともにして、敵から守らなければならない。
ゲーム的には、ただの足手まといになって邪魔になると思われるかもしれないが、ゲームに慣れてしまうと簡単に感じてきてしまうので、これぐらいのハンデは必要と思う。
基本的に勝手に動くことはなく、コンピュータの身勝手な動きのせいとは言えないほど、良い動きをするし、「来い」「その場で待て」と指示出来るので、直接的にストレスにはならない。
また、2人であることを利用したギミックやゲーム展開もあり、意外性を持ったストーリーを楽しむことも出来る。

イベントムービーは、リアルタイム処理で、フィールドがフルポリゴンになったことで、カメラワークの自由度も高まり、演出が強化され見応えがある。
セガ「シェンムー」で導入された、クイック・タイマー・イベント(デモ画面中に突然ボタンが表示され、時間内に押さなくてはならない)が導入され、イベントムービー中であっても気が抜けないようになっている。
これまでバイオハザードが、いたずらにムービーに頼らず、リアルタイムにこだわってきたことがようやく実になった瞬間である。

さすが2枚組ということもあり、ゲーム・ボリュームもシチュエーションも豊富に用意されている点も良い。
舞台設定もヨーロッパの古城や廃墟、孤島などセンスが良く、大統領の娘アシュリーも、日本人が好みそうな容姿である。パンチラを拝めたりする辺り、「狙ったな」と言わざるを得ない。

不満点は、アイテム画面の操作性の悪さである。というかメニュー画面自体あまりインターフェイスや操作性も含めて良い物では無い。

そして、せっかくゲーム性を一新したというのに、従来の固定視点で操作させる場面が未練がましく残されている点が気になった。はっきりいっていらない。

また、難易度の自動調節機能が入っている点も好きになれなかった。わざわざ最初に難易度を選ばせるくせにである。
何度かやられて、クリア出来ない人のためにこっそり難易度を落とすのなら良い。
うまいことプレイしていたら、だんだんと難しくなっていくのはどうだろうか。
アーケードゲームの2Dシューティングなど、入れることがある種必然となっている(簡単にゲームをクリアされては困る)ものであれば、受け入れられるものだが、どうもこのゲームでは納得出来なかった。

しかし、全体的にゲームとしての出来は良く、かなり遊べるものとなっているのは間違いない。
シリーズのマンネリをうまく打破し、進化させている点も評価出来る。
但し、相変わらずカプコンのゲームはストーリーがイマイチ。そこで結論。

シリーズのお約束を守った上で、リニューアルは大成功。受けるツボも押さえた名作。





[2009/07/27]
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