対応機種 | PCエンジン(Huカード) |
発売日 | 1993/12/10 |
価格 | 6800円 |
発売元 | ハドソン |
前作が'93というタイトルだったので、94年度版もやっぱり発売。
野球ゲームなどのようにデータを差し替えただけでなく、様々な部分で進化した最新版。
今回はルーイという乗り物キャラが目玉である。
ルーイに乗ると、色によって爆弾を蹴ったり、壁をけりつけて押しつけたり、ジャンプしたりと、様々な特殊能力が使えるようになる。
しかも、ルーイに乗っている状態でやられても、ルーイが犠牲になってワンミスにならないという優位性も持つ。
これまではPCエンジンGT対応の通信対戦モードや、バッテリーバックアップなど雑多なメニューだったが、本作では整理され、ノーマルモード、バトルモード、パスワードの3つに統合された。
バッテリーバックアップは非対応になったが、パスワードは4桁の数字を入力するだけの簡単なものになったので、さしたる不都合はない。
これらは全て、スーパーファミコン版の影響を受けているのだろう。
春先に発売されたSFC「スーパーボンバーマン」に負けじと、非常に頑張っている。
音楽やグラフィックのクオリティはHuカードソフトならばトップクラスと断言出来る。
ノーマルモードのゲームルールも大きく変更され、ステージ内に配置されたジェネレーターを全て破壊すればクリアゲートが開くというものになった。
アイテムも1ステージ1つではなく、ランダムに出現するようになり、ゲームテンポが大きく上がったのも特徴的。
一度クリアしたステージに戻ってパワーアップを狙うことが出来たりと親切設計になっている。
ゲームの難易度も非常にバランスが良くギミックも豊富で、気持ちよく遊ぶことが出来る。ただし、相変わらず終盤のボスは強すぎると思う。
バトルモードのステージもより変化に富んだものが登場し、対戦がより面白く彩られている。
しかし、COMルーチンが選択したキャラによって変わると銘打っている物の、たいした違いが実感出来ない上に、自滅しやすいので、コンピュータ対戦は期待出来ない。
いくつか不満点も書いたが、完成度の高さは折り紙付き。PCエンジン末期にふさわしい良作だと思う。
ボンバーマンの一つの最終進化形。