対応機種 | ゲームボーイ(13色対応) |
発売日 | 1994/08/10 |
価格 | 4300円 |
発売元 | ハドソン |
PCエンジンやスーパーファミコンで毎年のように発売されシリーズとして確立しつつある「ボンバーマン」。ゲームボーイにも進出。
既に数年前に「ボンバーボーイ」というタイトルで発売されていたので、厳密には2作目となる。
一人用のノーマルモードと対戦用のバトルモードの2種類のモードがある。
スーパーゲームボーイに対応しているので、スーパーゲームボーイで遊ぶ場合、カートリッジ一つでも、スーパーファミコンのコントローラーを揃えれば最大4人で対戦出来る。これは便利と言える(わざわざスーパーファミコンで、性能も低く自由度も低い本作を遊ぶ意義が乏しいが)。
ただし、従来作のようにコンピュータを相手に遊ぶことは出来ない。
ノーマルモードは、面クリアタイプのアクションゲームだが、バトルモードのシステムを流用している。
すなわち、バトルフィールドで、コンピュータが操作するボンバーマンを倒して、3回勝負で2勝することで次のステージに進めるようになる。
最初は2人で、3人、4人と対戦相手が増えていく。ステージの最後にはボス戦があり、ステージごとにワープゾーンがあるなどギミックが用意されている。しかしどれも既存作品の流用である。
このシステムには心底がっかり。敵を新規に作る手間をかけたくないから、このような勝ち抜き方式を採用したのだろう。バトルモードをメインに作って、ノーマルモードはおまけで付けたような物だ。
いくら仕掛けが変化すると言っても、コンピュータ相手のバトルモードを淡々とクリアするだけというのは味気なく、見せ場のボス戦もどれも似たり寄ったりで、早々に飽きてしまった。
ボスを倒すたびに、スペシャルアイテムが手にはいるが、どれもこれも強すぎる。はっきりいってゲームバランスを崩している。
この手抜き感やボリュームのなさでこの値段ははっきりいって高い。ボンバーマンのネームバリューを利用して、これからはゲームボーイでも商品展開していくつもりなのだろうが、もっと手をかけて欲しい。ゲームボーイにはこういう露骨な手抜き作品が多い。しっかりして欲しい物だ。
そこで結論。
ブランドを悪用した粗悪品。