対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1993/04/03 |
価格 | 9800円 |
発売元 | カプコン |
格闘ゲーム「ストリートファイター2」を看板タイトルにもつカプコンが、正統派ロールプレイングゲームに挑戦する!
カプコンのRPGといえば、「スウィートホーム」「天地を喰らう」といった変わり種ばかりだが、大丈夫なのか!?
なんとも基本に忠実過ぎるほどのゲームで、これといって特筆するところはない。
プログラム的にも、中の下という感じで、目立った特殊処理もなくつまらない。逆を言えば、大手メーカーの作品にしてはレベルが低く見える。
別会社の持ち込み企画&開発なのかとも思ったが、そういった話も聞かないので、内部で作ってるんだろうが、RPG制作のノウハウがないのか、いろんなところで素人くささが残っている。
戦闘シーンは、クオータービュータイプで、当時のSFCのなかでは、なかなか珍しい構成である。
HPをバー表示にしているのも、「ストリートファイター2」で大ブレイク中のカプコンらしいやり方で、その辺りは目新しいと言える。
まれに、PCエンジン(CD-ROM)のRPGを意識したかのような、カットイン演出が入る。
これは、SFCというハード性能を考えても、ショボくらかしい代物で、もうちょっと派手に頑張って欲しかったところだ。
難易度の付け方も、どっぷりぬるま湯で、得意のアクションゲームでは辛めのバランスにしがちなカプコンにしては珍しい。
仲間によって、壁を壊す、穴を掘るといった特技を持たせており、キャラクターを切り替えることで、ギミックを攻略していく要素や、釣りや狩猟という生活感溢れるシステムは、ほかではやってない新しいものだが、今一歩あか抜けてないのが残念。
結局、会社的に、RPGの一本ぐらいブランドとして育てていかないとまずいと付け焼き刃で作った作品なのだろう。そこで結論。
一発屋では終わらせるな!