高橋名人の大冒険島2


対応機種スーパーファミコン
発売日1995/01/03
価格9500円
発売元ハドソン

(c)1995 HUDSON SOFT
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スーパーファミコンでは2本目となる「高橋名人」シリーズは、大幅なリニューアルがはかられている。
果たしてそれが吉と出るか凶と出るか?見所だ。

徹底したシンプルさを貫いてきた同シリーズだが、これの前に出たFC版4の流れを受けて、さらにアクションロールプレイングとしての色が強く出ている。
装備品、魔法、道具の概念が導入され、フィールドマップを船で動き回り、目的の島へ、まるでロールプレイングゲームのように移動していく。このマップではエンカウントも発生する。
ステージをクリアするごとに、行ける場所が増えて自由度が広がっていく。ステージはサイドビューだが、一定方向へひたすら進むのではなく、上下左右に迷路のように入り組んだステージマップを、スイッチを切り替えて仕掛けを作動させたりという、謎解きの要素も入っている。
この点だけでみれば、メトロイドのようなゲーム性であるが、どちらかというと、「リンクの冒険」っぽい作りを意識したのではないかと思う。前述のフィールドエンカウントの流れが同作品とそっくりである。石版で情報収集したりするし。

また、ゲームが進むにつれ、新しいアクションを習得していく。下突きや上突きというアクションすらある。まんま「リンクの冒険」である。

今回の高橋名人の武器は剣である。それ以外にも武器はあるけどサブウェポン的な扱いである。鎧や盾も装備したりする。
ゲーム上のグラフィックデザインも、イメージイラストレーターとしてパッケージや説明書の挿絵で参加している松下進氏のテイストに近くなり、ゲームだけで見ると、かつての面影は感じられない(あの微妙に実物の方に似てた絵の方が好きだったのだけど)。

ゲームの作りとしては、老舗メーカーのハドソンとは思えないほど、大雑把で適当な完成度になっている。
メニューインターフェイスの操作性は1995のゲームとは思えない古くささが残っているし、プログラム周りもうまくスーパーファミコンを使いこなせていない感じで、エフェクトや効果音がスカスカしており、アクションゲームに重要な爽快感が決定的に足りない。
主人公の挙動についても不満があり、キャラがでかく、ダッシュさせると早いのに、その割に縦方向のジャンプ力が妙に低い。
どうも、一画面で、上下2層構造にしたかったせいか、こういう違和感の出る挙動になってしまった感じがする。

謎解きが主体で、必然的に行ったり来たりするために、あまり敵キャラクタの配置で楽しませることは出来ず、ただの邪魔な障害物になってしまっている。種類も少ない。

悪い意味で時代の流れに乗っかってしまったような気がする。これまで通り面クリア型スクロールアクションを重視したゲームにしておけば、もっと楽しいゲームが出来たと思う。
ギミックに対応したアクションがあり、たとえば柔らかい壁は、のちに手に入るスコップで壊すことが出来たりといった、「ゼルダの伝説」「メトロイド」のような探索をさせるゲーム性を追求しているが、
ただ無意味に行ったり来たりさせられているだけで、あまり良いプレイ感覚ではなかった。開発者のフローチャートの作り方にセンスも感じられず、終始作業的で面白くない。こういったゲームは、見た目以上に作るのが大変だと思い知らされる瞬間だ。

グラフィックがスーパーファミコンとは思えないほど寂しい。グラデーションバリバリではあるけど、ただそれだけ。音楽もダサイ。見れるところが無い。
なんというか、ハドソンの他のSFC作品を見ていても思うのだけど、この会社はあまりSFCの開発が得意じゃないと思う。同じゲームをPCエンジンで作らせた方が、良いゲームになると思う。このゲームも、なんかプログラムの組み方がPCエンジン用ゲームくさい。そんなはずはないだろうが、もとはPCエンジン用に作っていたとさえ疑ってしまうほどだ。

ゲームバランスも良くない。魔法は消費MPばっかりでかくて全然使えない。操作性は悪い、アクションゲーム特有の気持ちよさも無い、ストーリーと探索要素ばっかり強調して、他はさっぱりなひどいゲームだ。
もうハイスコアを追い求めるだけ、純粋なジャンプアクションだけといったファミコン黎明期のようなこざっぱりした内容では生き残れない時代に来てしまったのかもしれない。そこで結論。

高橋名人の時代はもう終わったのか。駄作。





[2009/04/17]
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