東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング


対応機種ニンテンドーDS
発売日2005/05/19
価格2800円
発売元任天堂

(c)2005 Nintendo
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脳年齢を測定することが出来るという今までなかなか存在しなかった、新しい切り口のゲームソフトが登場。
専門家の監修の元で開発され、その効果は実証されており、脳年齢を鍛えることで若返らせることが出来るというキャッチコピーは斬新で衝撃を与えた。

ニンテンドーDSを縦に持ち、タッチスクリーン機能を生かした、「手書き」操作にこだわっている。
これは、手書きで入力することで、従来のボタン操作よりも脳へ(良い意味での)与える刺激が大きいからという理由である。
計算問題など、基本的に答えは数字であり、それを“手書きで”入力する。
入力に対する認識プログラムもかなり良く出来ており、殴り書きでも割と意図通りに認識してくれる。

音声認識も脳のトレーニングに効果的として、いくつか声を出すゲームも収録されている。
こちらも、ニンテンドーDSのマイク機能を上手に活用しており、いずれもDSというゲーム機の、そしてゲームとしての目新しさや可能性を感じさせる。

脳年齢の測定は、毎日一回ずつしか記録されない。これは、従来の集中的に長時間遊んで解かれるいわゆるやり込みのゲームとは逆のコンセプトで、
一日ちょっとした時間を使って、こつこつ遊んでもらうためである。ゲーム自体は記録には残らないが、何回でも遊ぶことは出来る。

「脳年齢の測定」と「トレーニング」の項目があり、トレーニングを一つでもこなすと、カレンダーにはんこを押すことが出来る。
また、はんこの数が増えていくと、新たなミニゲームが遊べるようになり、20個はんこを押すことで9種類全てのミニゲームが開放される。

どちらかというとこれまでにも細々と存在した実用系のゲームソフトで、ゲームとしての面白さは無いと思われるかもしれないが、
計算問題や、暗記、暗算といった、どのトレーニングもゲーム色の強いもので、それらは記録として残るので、より高い記録を目指して遊ぶことが、結果的に脳を鍛えることにつながっているのである。
個人的には、脳年齢の測定に入っているミニゲームも、全部トレーニングで遊べると良かったし、トレーニングモードの記録ぐらいは、一日一回だけでなく、何度やっても新記録がセーブされても良かったと思うが。

このゲームには、魅力的な世界観や映像美、キャラクターや刺激的なエフェクトといった爽快感は存在しないが、
繰り返し遊んで、より高みを目指すという行為そのものは、どちらかというとレトロゲームに先祖返りした、最近のものよりも、よりゲーム的要素の強い内容ではないかと思う。

こういったゲームの、反復練習をして上手になるという良い部分の本質だけを抜き出し、実用さに結びつけた任天堂の企画力には、関心してしまう。

ゲームならではのおちゃめな演出も多く織り込まれ、堅いイメージを払拭させている点も評価したい。

しかし、脳年齢の測定に関しては、わりといい加減さが残っており、無作為に3つのミニゲームが選ばれ、その結果から脳年齢を出すのだが、ラインアップによってはプレイヤーの極端に苦手なゲーム(暗記ものなど)が入ってくると
とたんに脳年齢が変動してしまうなど、まだまだ荒削りさが見られる。

価格の安さも敷居を低くしているし、こういった発想のゲームはもっと出てくるべきだ。そこで結論。

ゲームの定義を広げてくれた革命的ソフト。





[2009/06/06]
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