ブシドーブレード弐


対応機種プレイステーション
発売日1998/03/12
価格5800円
発売元スクウェア

(c)1998 SQUARE / Light Weight
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「一撃必殺」のコンセプトはそのままに、さらにゲームとしての面白さを追求していったのが、続編となる「ブシドーブレード弐」。

操作系統が見直され、攻撃は表攻撃、裏攻撃の2種類になり、構えの変更もワンボタンで行うようになって、操作はだいぶシンプルになった。
前作ではダッシュ攻撃がかなり強かったが、今回は弱体化され、また、敵AIも賢い動きをするようになったことで、ダッシュ攻撃一辺倒という戦い方にはならないようになった。

前作は、やられたときの結果が納得行かない場合があったが、今作では、しっかり敵の隙を狙って攻撃しないと、弾き返される確率が高くなっている。なので、やられてしまったときもある程度なら納得が行くものとなった。

リアリティを重視した前作と違い、今作は実にゲーム的で、システマチックな作りとなっている。
防御行動一つとっても、表攻撃に裏攻撃を重ねるといった行動を取らなければならず、相手との読み合いがより重視される作りとなった。
足を負傷して動けなくなるという状態異常もなくなり、バカゲー呼ばわりされる要因ともなっただろう前口上の要素もなくなった。

正直なところ、1と比べると無難に作られていった感が否めない。
また、前作の売上を考慮してか、開発費が削減され、少ない制作費で開発を余儀なくされただろう雰囲気もあり、なんとなく凡ゲーの空気がするのも寂しい。
前作では音関係を手掛けていたアリカも、今回は参加していない。開発規模が縮小されたのであろう。

前作ではアナログスティックに対応していたのに、普及率が少なく使っている人も少なかったためか、今作では非対応になっていたのも残念。
その割に、通信対戦モードは引き続き対応しているのがわけわからん。

続編ということで、様々な部分が洗練されていて、面白くなっているのではあるが、前作で面白かったものを無駄な要素としてごっそりなくしてしまったのも、どこか物足りなく感じる原因かもしれない。
ちなみに、操作できるキャラ数は大幅に増加しているが、使える武器の種類が減っているので、バリエーションとしてはどっこいどっこいと言ったところ。
新キャラは、どこかズレた感じの変なキャラも多く、やっぱりこっちでもバカゲー臭はする。

手堅く作られた続編といったところであるが、あまりにも普通のゲームになりすぎちゃって、前作の良い意味での個性が薄れてしまったのは魅力減といっていいかもしれない。

前作よりも、ゲームらしさを追い求めた手堅い続編。





[2020/03/10]
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