コールオブデューティ ブラックオプス


対応機種プレイステーション3/Xbox360
発売日2010/11/18(字幕版)/2010/12/16(吹き替え版)
価格7980円
発売元スクウェアエニックス

(c)2010 SQUARE ENIX / ACTIVISION / treyarch
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世界的人気シリーズ「コールオブデューティ」の7作目。戦争物のファースト・パーソン・シューティングで、同ジャンルでは圧倒的地位を誇る。
しかし、このシリーズを生み出し主に開発に携わってきた「インフィニティワード」が、前作を制作後、発売元と確執が起こり、今回は同シリーズで移植や外伝作を作っていた「トレイアーク」が担当している。

「モダンウォーフェア2」に引き続き、今回も日本での販売はスクウェアエニックスが手がける。翻訳がいい加減なくせに、日本語吹き替えのみであったり、海外版を日本国内でプレイ出来なくさせたり、パソコン版メインだった仕様がコンシューマーメインになるなど、
それまでとガラリと路線変更された、押し付けがましいローカライズ展開に、かなり不満の声が挙がったものだ。しかし、スクウェアエニックスというブランド力は強力なのか、皮肉なことに国内では結構売れた。

今回は、前作の反省点を生かし、翻訳はしっかりしているし、字幕版と吹き替え版の2バージョンをリリースすることで、客のニーズに答えようと頑張っている。
この売り方について、いまどきわざわざ分けて出すなんて有り得ないなど、やはり痛烈な批判が飛び交ったが、個人的には、自分にあったものを買えばいいと思う。字幕版と吹き替え版で発売を一ヶ月ずらすやり方はセコイなあと感じたけど。

というのも、今回の吹き替え版は、実力派の豪華声優陣を起用しているからである。たいてい洋ゲーの吹き替え声優なんてのは、日本国内ではそのマイナーさから、有名声優に吹き替えさせるなんてことは殆ど無い(最近はそうでもないゲームも出てきているが)。

また、コマーシャルソングには安室奈美恵の楽曲を使用したり、発売記念パーティでは芸能人を呼ぶなど、積極的なプロモーションも行われた。
日本国内での発売もアメリカからわずか一週間(ただし字幕版)とかなり早く、吹き替え版における声優の豪華さ、過激な残虐描写も極力再現しようとZ指定(18禁)として発売した。洋ゲーとしては異例の力の入れっぷりである。ここは素直に評価すべきだろう。

スクウェアエニックスは、本気でこの超人気シリーズを日本でもなんとか流行らせたいと考えているのだろう。しかし、いくら頑張っても、この手のゲームが日本で主流になるとは思えない。
数字は正直で、前作が売れたという実績はたしかにある。ただ、FPSや戦争ものを題材にしたゲームは、日本人の気質的に、好みとは合わない。どこまで頑張ってもニッチな市場作品の壁は超えられないと思う。

理由として考えられるのは2点。過激すぎる暴力描写(18禁にしてもなお、日本の倫理規定で規制されている箇所がある)。主人公や登場人物にキャラクター性が乏しいことだ。
後者は、吹き替え版において、有名声優に声を当てさせることで、解決を図っている。

このシリーズは個人的に、オンラインプレイが盛り上がっており、一人用モードは既におまけみたいなモン(それでもクオリティはかなり高いゲームなのだが)だと思っていたのだが、今回のキャンペーンモード(ストーリーモード)は、なかなか凝っていて素直に楽しめた。
立体視機能にも早くも対応し、3Dテレビと環境が整っていれば、立体感のある映像を楽しめる。このシリーズは、こういった先見性があったからこそ、ここまでのし上がったゲームと言える。

ゲームシステム自体はもう既に確立しているので、突っ込みどころははっきりいって無い。強いて言えば、新モードの次々出てくるゾンビを倒してハイスコアを狙っていくゾンビモードが面白い。このモードは、協力プレイも出来る。カプコン「バイオハザード5」のマーセナリーズモードに似ている。

しかし、日本国内版の値段の高さだけはなんとかならないのか。値段分のクオリティはあるっちゃあるが、ぼったくられてる感じがして嫌だ。本気を出してローカライズするのなら、ここも企業努力して欲しかった(金ばっかりかかるだけの芸能人を使った客寄せを辞めればいいと思うのだが)。そこで結論。

今回は一人でもしっかり楽しい。丁寧なローカライズによって、違和感なく遊べます。





[2010/11/23]
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