クラッシュバンディクー3 ブッとび!世界一周


対応機種プレイステーション
発売日1998/12/17
価格4800円
発売元ソニーコンピュータエンタテインメント

(c)1998 Sony Computer Entertainment / UNIVERSAL INTERACTIVE STUDIOS / Naughty Dog
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すっかりプレイステーションでの人気シリーズとして確立したアクションゲーム「クラッシュバンディクー」シリーズ3作目の登場だ!
今回は世界を股にかけた大冒険。世界名所を舞台にいまだかつて無いスケールのでかさで送る奥スクロールアクションの決定版!

シリーズ3作目ともなるとあらゆる面で隙のない仕上がりで、とても完成度が高い。
優秀だった前作のシステムエンジンを流用して、内容的にはステージを作り替えただけなのもあって、これといって語ることはないのだが、今作ならではの要素について触れる。

別プログラムを組んだ特殊ステージに異様に力が入っており、また、出来がとてもいい。
バイクレース、水上バイク、戦闘機に乗り込みドッグファイトなど、種類も豊富だが、どのステージもクオリティが非常に高い。このステージ1つだけで、それぞれゲームが1本作れてしまうといっても言い過ぎでない。
これには、SCEの系列会社で「グランツーリスモ」のポリフォニーデジタルに技術協力を依頼したところが大きいのだろう(スタッフロールで確認できた)。
SCEもゲーム事業を始めて早4年。初期の頃は開発会社に丸投げで安定感がなく出来の悪いソフトが多かったが、ようやくゲーム制作のノウハウが蓄積されてきて、良いものが生み出せるようになってきた。

特に水上バイクは、ライバルであるニンテンドウ64への対抗意識丸出しといった印象を受けた。プレイステーションでも「ウェーブレース」は作れる!!という意思表示にすら見えた。

あまり注目されていないが、グラフィックもいい。水上バイクの水の表現と挙動のリアリティは特筆すべき水準を出しているし、ビルの窓に映り込む周りの景色といった環境マッピングを多用しているところも本作の見所の一つだ。

難易度は2からさらに下がり、ようやく万人向けといったバランスに落ち着いた。
シリーズ恒例の探索要素も、目的がはっきりしたことでやりやすくなり、わからない所が出てイライラするといったことがなくなった。
木箱の隠し場所にもひねくれたところが一切なくなり、敷居がかなり下がったと言える。

あまりにヌルくなったためか、ストイックなプレイヤー向けにだろう、タイムアタックモードを追加している。これもコンプリート要素に影響するものの、パーセンテージに関係するサファイアトロフィーを獲得するためのノルマは低めに設定されているため足かせにはなっていない。
予め設定されているノルマより上のゴールド、プラチナランクのタイムもあるのだが、これらは自己満足の世界に収められており、わりかしタイムも厳しめである。

ゲームを進めるごとにクラッシュはさらに新アクションを習得するのだが、これのどれもが強力で一度全ステージクリアして全アクションを習得すると、相当に使い勝手の良いキャラクターに成長する。
2段ジャンプに、ロングスピンアタック、全ての敵を倒すことが出来るリンゴバズーカ、タイムアタックに有効となるスピードシューズ(これによりシビアな印象があるタイムアタックを遊びたいと言う気持ちにさせる)と、とにかく至れり尽くせりだ。

ステージ構成も易しめになり、プレイヤーキャラクターもやりすぎなぐらい強化されている。これならどうだ!と言わんばかりの親切設計な作りだ。

他にはポケットステーションにミニゲームをダウンロードして遊べるモードが用意されている。蛇足な印象は拭えないがSCEとしてはポケットステーションを売り出したいから対応させたのだろう。

(恐らく)打倒任天堂!を掲げ作り上げてきたシリーズであろうが、3作目にして極まった感がある。ここまで隙のない作りだと、自然と続編にも期待してしまう所だ。そこで結論。

文句無しの傑作!!





[2011/08/22]
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