クロストレジャーズ


対応機種ニンテンドーDS
発売日2009/12/03
価格4980円
発売元スクウェアエニックス

(c)2009 SQUARE ENIX / syn Sophia / Shinya Suzuki
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Vジャンプとスクウェアエニックスのコラボレーション作品として制作されたのが本作品。
イラストレーションに、「Mr.FULLSWING」の鈴木信也氏を起用。同名の漫画も連載されている。

簡単に書くと、ディアブロタイプのアクションRPGである。カプコン「モンスターハンター」に端を発する通信機能を使った協力プレイも勿論搭載している。
また、このゲーム特有の物といえば、自分だけのダンジョンが構築されるという売りがある。
ダンジョンは自動生成式で(但し一度作られたマップは再度入り直しても変わることはない)、5フロアごとにダンジョン(それに伴う敵も)が変化する。要するに、ゲーム開始時に、このダンジョン全体がランダムで生成されるということだろう。
そう言う特徴がありつつも、1人プレイにも差し支えなくするために、ダンジョン構造を変更する機能も付いている。駄目じゃん。せめてクリア後などの制約を付けるべきでは?
ちなみに、こういったコンセプトのゲームなので、セーブデーターは1個しか作成出来ない。

ただし、マルチプレイの意味は全く無いわけではなく、通信プレイをしなければ遊べない要素もある。

プレイヤーの容姿や職業を決めたり、装備品がグラフィックに反映されるなど、頑張っているが、今となってはありきたりな要素である。

Vジャンプとの連動で、読者からゲーム内容の案を募集し、積極的に採用しているようだ。
しかしこれが、悪い意味でゲームを駄目にしている感じがする。どこまでを取り入れたのかはわからないが、ストーリーもキャラクタも、ダサイの一言に尽きる(イラストはそれなりに可愛いのに)。
アイテムやモンスター名称、クリーチャーデザインやダンジョンの舞台など、小学生が考えそうなレベルをそのまま具現化したような感じだ。

思いっきり低年齢層をターゲットにしたゲームなのだが、この手のゲームは、大当たりするか大はずれするかのどちらかである。中間は存在しない。子供相手の商売とは、難しい。生半可なものでは食いつかない。
誌面との連動させて、大々的にアピールしてきたのだろうが、一昔前ならともかく、ネット時代の現代においては、それだけでは客寄せとしては弱い。

ゲームとして見ても、平々凡々な作りで、これといって指摘出来る長所も無い。
動きが堅く、敵の攻撃も単調で数も少なく、ゲーム構成も5フロアごとに申し訳程度のお話の進展とボス(しかも後半は使い回し)が出てくるだけの、わかりきったゲーム構成でつまらない。
装備品を素材を合成して作ったり料理をしてステータスをアップさせるなど、どれも「モンスターハンター」で既にやっていることであって、オリジナリティーが無い。

操作性があまり良く無い。特に抜刀するというアクションがあり、抜刀した状態だと移動速度が落ちるという仕様は余計物だったので省いて欲しかった。剣をしまう操作が、やりづらいのも気になる(R押しながらL)。

ゲームバランスは、やや急勾配な作りで、終盤は敵のヒットポイントが高く攻撃に状態異常を含む物ばかりになるなど、嫌らしい作りである。
というか、このゲームシステム的に、そういうバランス調整しか出来なかったのだろう。

せめて、Wi-Fi通信に対応していれば、ゲームとしての価値はまだ上がったかもしれない。

全体的に三流感の否めないゲームだ。昔であれば、ジャンプとスクウェアエニックスの合作なんて、超大作とも言える組み合わせだったろうが、実際は制作は外注に丸投げしているし、スクウェアエニックスはただ名義貸ししただけだろう。
ジャンプ自体も、出版不況の煽りを受けて、10数年前ほどの影響力を既に持っていない。
1990年代であれば、「クロノトリガー」や「空想科学世界ガリバーボーイ」など、企画を立てる(取り上げる)だけで有名になる登竜門とも言える存在だったが、時代は変わった。そこで結論。

(商業的に)カッコつけただけのありきたりなゲーム。





[2009/12/10]
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