Dの食卓2


対応機種ドリームキャスト
発売日1999/12/23
価格6800円
発売元ワープ

(c)1999 WARP
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ドリームキャスト本体と同時発表され話題騒然となった「Dの食卓2」が遂に登場。
特に雪の見せ方にこだわったという業界の風雲児、飯野賢治の果てしない野望がかいま見える衝撃の一作。

見せることを徹底的に追求したこの作品は、GD-ROM4枚組にも及び、非常に作家性の強い内容だ。
基本的には、これまで3DOやサターンでやっていたアドベンチャーと同じ物であるが、ドリームキャストになって、わざわざムービーで起こしていた部屋の移動やアクション動作も、リアルタイムで気持ちよく動かせるようになった。

ゲームは、舞台となる部屋を探索し、フラグを立てていくオーソドックスなアドベンチャー。
特徴的なのは、コマンド選択がなく、すべて視覚的に表現していこうというのが、毎回こだわっている部分で、今回はこの部分がリアルタイムで処理できるようになったので、気持ち快適に操作出来るようになった気がする。
(これまでのやり方が強引だったとも言える)

それ以外に、移動パートが強化された。マシンパワーをぐりぐり発揮させたいのがあったのだろうが、これはイマイチ。
屋外に出ると、フルポリゴンの雪景色が一面に広がり、ここを目的地へ向かって主人公をバイオハザードのようにラジコン型で操作していくのだが、RPGのように敵とエンカウントする。
この戦闘は、さながらガンシューティングのようにサイトを敵にあわせて倒していくのだが、つまらないし、やたらエンカウントするので、うざったい。探索の妨げになっているだけ。
また、今回は「誰でもエンディングまで到達してもらいたい」という考えがあるらしく、難易度もどっぷりぬるま湯で、回復アイテムはどかどか手にはいるわ、ボスですら適当に撃ちまくってるだけで倒せるわで、緊張感のかけらもない。
レベルや経験値なんかも設定されており、経験値稼ぎをすることでどんどん主人公が強くなっていくという、ちょっとずれてるというか、ナンセンスな要素もある。

話は戻るけど、アナログスティックが標準で付いているのだから、無理矢理ラジコン操作にする必要は無かったと思うんだけどねぇ。

グラフィックのクオリティが非常に高く、特にフィールドの雪山の映像群はなかなか雰囲気を出しているだけに、そこへ不意打ちのようにあらわれる無駄なゲーム性が、せっかくの雰囲気を壊している。

ストーリーは、アメリカのホラー映画のようなテイストがなかなかいい。とことんまで芸術を表現した内容は、見応えがある。ただ、中身は崇高すぎて多くの人がついて行けなかったろう。
また、(画面内のモニターの)テクスチャを読み込みっぱなしにさせる(テクスチャの動画がメモリに入りきらなかったためと思われる)ような、無茶苦茶なマシンの使い方もしており、技術的にもかなり頑張っている。

しかし、単純にアドベンチャーゲームとして見た場合、フラグ立てがわかりづらい箇所が多かったり、誘導が下手くそだったり、そもそもゲームボリュームが薄っぺらだったりと、疑問点も多い。

個人的には、サターン時代、エネミーゼロやリアルサウンドを作ってきた人間にしては、随分丸くなったなぁ〜と、その面でがっかりさせられた。
あの頃の破天荒さがいろんな意味で面白かったのだが。

衝撃的なゲームだが、遊ぶほどの物ではない。





[2006/10/07]
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