デスバイキューブ


対応機種Xbox360(XboxLIVE arcade)
発売日2010/01/20
価格800マイクロソフトポイント
発売元スクウェアエニックス

(c)2009 SQUARE ENIX / Premium Agency
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左スティックで移動、右スティックで倒した方向へ攻撃する、全方位シューティング。それがデスバイキューブである。
同じ会社でほんの一ヶ月前に「0 day Attack on Earth」という似たようなゲームを作っているが、こちらの出来映えはいかほどか。
(スクエニはよっぽどこの操作システムが気に入ったのだろうか?)

「0 day Attack on Earth」が出来の悪いゲームだったので、心配していたのだが、アレよりかは悪くないできあがりである。
一画面固定であることと、幾何学的な独特なアートデザインによって、敵、弾、状況がはっきりわかる点は大きい。

しかし、ゲームシステムが高度であり、高いプレイヤースキルを求められるゲームになっている。敷居が高いゲームだ。
ゲームバランスもそれに輪をかけて難しめである。

シールドで敵弾を受け止め、跳ね返したり、ダッシュアクションで一時的に敵の目を背けるなど、ストイックな操作形態は、コアなシューターほど、のめり込める戦略的なものと言える。
ただ、スティックを倒した方向に弾を出すというのが今ひとつなじめなかった(前述した「0 day Attack on Earth」もそうなのだが)。
ボタンでもショットが出せるようにして欲しい。方向はプレイヤーの向いている方で構わない。

ゲーム紹介の欄には、“爽快アクション”なんて書かれちゃってるが、爽快感よりも頭を使って切り抜ける比重の方が遙かに大きい。
そのため、そんな甘い紹介文で購入してしまうと、「だまされた!」となる可能性うけあいのシビアなゲームだ。

ステージにはそれぞれ3つのメダル獲得のためのノルマスコアが設定されており、それを超えると、メダルと先のステージや機体を獲得するためのチップが手に入る。
一度取得したノルマで手に入れたチップは、再度ノルマを達成することで再入手することは出来ない。
そのため、先のステージに進むためには、より多くのメダルスコアを達成していることが必要不可欠である(一応普通にやっていても僅かながらチップは手にはいるが)。

自分の腕不足で、先に進めるだけのチップを手に入れることが出来ないと、行き詰まりとなる。
こうなった時に、より修練を重ねて先に進めるだけの腕前を持つか、諦めて脱落してしまうかくっきり分かれてしまうと思う。
個人的には、せめてゲームクリアまではもう少しなだらかなバランスにして、やる気を持続させる作りにして欲しかった。

音楽もかなりノリノリで気持ちよく出来上がっており、敵の配置などバランス取りもしっかり練り込まれている印象はある物の、取っつきが悪く、人を選ぶゲームなのは残念と言わざるを得ない。
しかし、芯のしっかりしたゲームなので、悪い印象は無い。そこで結論。

我こそは自信があるという人のみお勧め。





[2010/01/27]
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