ディアブロ3


対応機種プレイステーション3
発売日2014/01/30
価格7980円
発売元スクウェアエニックス

(c)2013 SQUARE ENIX / Blizzard Entertainment
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良くディアブロタイプのアクションRPGと言う説明を多用することがあるが、これはその本家本元となるゲームである。
ディアブロは、日本国内では馴染みの薄いシリーズで、なおかつ、家庭用ゲーム機に、まともな形で移植されるのも、今回が初めてとなる。

確かPC版では、リアルマネートレードを公式に容認したり、ゲームとしての評判はあまりよろしくなかった記憶がある。
今回の移植の遅さもそうなのだが、ディアブロ自体、今更感の強いゲームという認識だ。

軽くゲーム内容を説明すると。

プレイヤーは、戦士、弓使い、魔法使いといった、性能の異なる職業から1つを選択する。
自動生成されるダンジョンを探索し、その過程で手に入る、経験値、アイテム、装備品でプレイヤーを強化していく。
装備品にはランダムな効果が付けられており、より良い性能の装備品を求めてダンジョンへと赴く。

加えて、最大4人のオンラインマルチプレイに対応しており、他者と協力プレイ出来る点がシリーズでも最大のウリとなっている。
オンラインプレイは、無料である。

この手のゲームは、どこかしらですでにやったことがある人が多いのではないだろうか。
ディアブロタイプと称されるのは、この形のゲームをつくりだした先駆者だからである。

出だしに、今更感が強いと書いたが、その指摘が全てと言っても良い。

グラフィックはフルポリゴンで、基本的に60フレームで動作してて滑らかで綺麗だし、要所要所でムービーが挿入されて、物語を盛り上げる(個人的にはムービー任せのこの見せ方は好きじゃないが)。
快適に遊べるように配慮されたゲームシステムなど、工夫していることは良く伝わってくる。

しかし、プレイ感覚としては、非常に古典的で、ストーリー、アクション性、ともに薄味で、とても退屈である。
ダンジョンマップは、だだっ広く、それでいて曲線的で、描きこまれた入り組んだマップチップは、逆に探索をおっくうで面倒なものにしてしまっている。
肝となるアイテム集めにスリルや驚きはなく、アクションも、ちょっと忙しいだけで、それ自体に決め手となるほどの面白さがない。
特にコントローラでの回避操作が、右スティックを使うのだが、これが操作しづらく、ストレスのもととなっている。

敵を倒す爽快感も薄く、キャラクターのレベルアップも鈍いため、スピード感に乏しい。

ローカライズは、日本語フルボイスとなっていて豪華ではあるのだが、翻訳が説明的な台詞になってしまっており、話がなかなか頭に入ってこない。
インターフェイスも、メニュー周りの操作がこなれておらず、細かい部分での不備が気になる。

1回クリアすると、上位の難易度が開放されていくが、1周にかかるプレイ時間が長すぎて、何回もやる気が起きない。
ゲーム自体の退屈さもあって、ノーマルモードをクリアした時点で続ける気が起きずやめてしまった。

全体的にロードが早かったのは良かった。そこで結論。

これといった進化のない、時代遅れのゲーム。





[2014/02/03]
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