ディノクライシス


対応機種プレイステーション
発売日1999/07/01
価格5800円
発売元カプコン

(c)1999 CAPCOM
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要するに、恐竜バイオ。
ただし、細かい点で、色々違う。

まず目新しいのは、フィールドがフルポリゴンになっている点。
これは、初代のバイオハザードでのデモ映像で、初期の頃のものがフルポリゴンでやろうとしてたのを、技術的な面で断念していたのを、ようやく形に出来たと言える(記憶が間違ってなければ)。
従来のプリレンダの一枚絵に比べ、キャラクターの重ね合わせの違和感も無く、ダイナミックなカメラワークとあわせて臨場感がある。

みずからパニックホラーと明言しており、バイオハザードに比べ、アクション性が強い。
バイオで、敵の一つに犬がいたが、ディノクライシスでは、全部の敵がああいう感じである。
ただ、ちょっと相手が恐竜だけあってか、強く設定しすぎだと思う。
バイオハザードの緊張感が予定調和なのに対して、このゲームは、本当にヒリヒリするようなバランスで、
敵を簡単に排除出来ないので、攻撃をかわすか、麻酔弾で眠らせるか、という対処を迫られるが、バイオ同様弾薬に制限があるので、じっくり腰を据えて調べるといったことは出来ない。
また、部屋にいるはずの敵が通路に出てきたり、予想外のことが頻繁に起こる。

そんなわけで、もうゾンビ相手には驚けないよってなバイオフリークでないと、理不尽さを覚える内容ではないだろうか。
せめて、序盤の敵ぐらい、弱めの(それこそバイオの犬の使い回しでいい)敵でワンクッションおいて、ゲームの基本構造を理解させた上で、本筋に入るべきだったと思う。

アクション要素が強いのに、相変わらずラジコン操作なのもどうよ。
そもそもが、プリレンダCGで十字キー操作が不便だから、そういう操作性にしたのに、未だにこれにこだわり続ける必要はなかろうに。
フルポリゴンになったんだし、デュアルショック専用のゲームだって出た。もう、十字キーに縛られるゲーム作りは辞めてもいいはずだ。
ドリキャスだって、64だって、アナログスティックが標準装備の時代だ。やはりこの発想は古い。

バイオに比べ、謎解き要素が強く、ぶっちゃけ、くどい。
暗号解読して、パスワードを入れたり、簡単なパズルを解かされたり、そういうシーンが多すぎる。
書類でのヒントが多い割に、バイオハザードのようにファイルにとじてくれないのも不親切。
前述の、効率よく部屋を回ることを要求されてるのに対し、メモ必須な作りはどうかと。

バイオ2でお蔵入りとなった(まぁ名残はあるが)、シャッターを閉じて敵を閉じこめるギミックが使われている。
この仕掛けの使い方はなかなか上手と思う。

マップをフルポリゴンにしたからか、配置された汎用アイテムをくるくる回して表示している。コナミ「メタルギアソリッド」の影響を受けすぎだ。
まあわかりやすいことは良いことなのだけど、描き込みが凄すぎて、調べられるものがわからないってなほどひどくも無く、ちゃんと目立たせるところは目立たせていたので、ちょっと行き過ぎの配慮とは感じた。

メニュー画面だけ、なぜかハイレゾである。バイオに比べると見づらいし、使い勝手も良くない。
重要視したという調合システムも、なんだか麻酔弾強を作るための面倒なプロセスにしかなってない気がする。

なんだかバイオハザードと比べすぎてしまったが、比べたくなるほど似通ったゲームなのである。
あっちでの欠点が、こっちでは長所としてよりよく伸びている部分もあるのに、逆のパターンも多く、せっかく「バイオ」を“発明”した会社にしては、イマイチなゲームに思える。
なんちゅーか、ほかの会社が物真似レベルで作ったバチモン作品って感じがする。

悪くないんだけど、一般受けしない作品。





[2006/10/23]
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