デュアルオーブ 聖霊珠伝説


対応機種スーパーファミコン
発売日1993/04/16
価格9700円
発売元アイマックス

(c)1993 I'MAX
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4人の少年少女たちが、伝説のドラゴンに言い渡された使命を果たすため冒険に旅立つ、これほどまでにない王道ロールプレイングゲーム。

RPGとしては、特徴がないのが特徴とでも言うぐらいの、基本に忠実で、奇をてらったことを全くやっていない、本当に普通のRPGだ。
プログラム的にも全く見所がないのであるが、その代わり、節々に良くRPGを研究している片鱗が見られる。

例えば、ゲームを再開すると、それまでのあらすじが表示され、どこまで進めたかがわかるようになっている。
また、アイコンを駆使したコマンド表示は独特で操作のしづらさもあり、成功しているとは言い難いが、視覚的な見やすさ、馴染みやすさを追求しているとは言えないだろうか。
メニューコマンドの一つには「ほうがく」というものがあり、これは東西南北の方向を確認できるものだ。低年齢層のプレイヤーに配慮したものと思われる。

戦闘時の操作も変わっていて、セガ「ファンタシースター2」と同じ形式のものになっている。
「ターン開始」のコマンドがあって、いちいち一人一人順番にコマンドを入力する必要がない。あらかじめ「戦う」に設定されていて、行動を指定したいキャラだけ設定する。
あまり普及してないスタイルではあるが、慣れるとこっちの方が合理的に感じる。ただ、指定した行動を変更し忘れることも結構あり、貴重な消耗品や、強力な魔法を間違って使ってしまう(使い続けてしまう)場合がある。
このゲームに関しては、個別のコマンド入力が、メニューレイアウトのせいもあってか、操作しづらく、失敗しているように感じる。
文字ではなくアイコンを重視した表示になっているが、ここに限っては、メニュー画面などのように、文字で表示してくれたほうが良かったのではないか(特に「戦う」「魔法」といったコマンド)

基本的にかっちりとした作りではあるのだが、どことなく全体的な作りが古臭く、ファミコンのドラクエ2や3時代のRPGといった感じがキツイ。
バランスも渋くて、レベルは上がりにくい。高いエンカウント率と、似たり寄ったりの代わり映えせず、仕掛けも何もない単調で長いダンジョンを回復アイテムを99個持てるだけ持って探索するだけ。
戦闘もサクサク終わらないのでテンポが悪い。

ストーリーは、ほとんどあってないような代物で、SFCのゲームにしては非常に薄味で演出もさっぱり凝ってない。

戦闘も、浅い作りで、個性のない数値が変わっただけのワンパターンの敵が延々と代わる代わる出続けるだけ。
工夫の余地もないので、とにかくつまらない。

というか、魔法や特殊攻撃の種類が少なすぎるんだろう。敵味方ともども、取れる行動の自由度がなさすぎるので、バトルの展開に意外性が出ない。
せっかくのボス戦も、緊張感は全く無く、相変わらず数値だけの強さなので、やるかやられるか!?という驚きがなく、決まった戦法だけで簡単にクリア出来てしまう。なんとも味気ない。

また、武器防具といったアイテムの種類も少ない。ほぼほとんどの装備品はお店で買えてしまう。ダンジョンの宝箱から手に入るレアアイテムといった仕込みが無い。
せっかく苦労して長いダンジョンを探索して宝箱を見つけても、これでは嬉しくない。

クリアまでのプレイ時間はおよそ35時間。ボリュームのあるゲームと素直には喜べない。
代わり映えのしない戦闘と単調なダンジョンが延々と続くだけで、時間分の面白さは無いと言っていい。

自分なりのやり方を考えて工夫したりといったことも出来ないため、退屈なのでテレビでも見ながら、飯でも食いながらの、ながら作業になる。つまらない。実につまらない。
エンカウントを半分にして、経験値とお金を倍にして、ちょうど半分のプレイ時間でクリアできるぐらいが丁度良い。いくらなんでも引き伸ばしすぎ。

テキストもイマイチ弱く、下世話というか雰囲気を出そうという頑張りがないので、町の住人の台詞を読まされても白けることが多い。もっと何とかならなかったのか。

グラフィック、音楽といった部分も、それ単体に惹きつけられるほどの魅力があるかというと、それも厳しく、良くもない悪くもないといった並の出来。
どれか一つでも飛び抜けたものがあれば、ウリとなって行くのだが、残念なことにあらゆる要素が平凡で面白味がないために魅力がない。そこで結論。

中身の無いRPG(まだRPG作りに慣れてないんだろう)





[2016/03/05]
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