ドラゴンスレイヤー4


対応機種ファミリーコンピュータ
発売日1987/07/17
価格4900円
発売元ナムコ

(c)1987 NAMCO / Falcom
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パソコンゲームメーカー「日本ファルコム」が送る、ファミリーコンピュータ用ゲームソフト。
ナムコから発売されているが、中身を見ると、ファルコムで制作されたもののようだ。

「ドラゴンスレイヤー」「ザナドゥ」「ロマンシア」等、ファルコムの稼ぎ頭であるヒットシリーズのスタッフが開発していることが、タイトルである「ドラゴンスレイヤー4」から伝わってくる。

ゲームとしては、サイドビューのアクションがメインだが、当時のファミコンソフトとしては非常に凝ったゲームシステムと、難解な仕掛けでプレイヤーを苦しめる。

広大な地下迷宮が舞台。5人の性能の異なるキャラクタから一人を選択し、地下迷宮を探索していく。
キャラごとに使えるアイテム、アクションが異なるため、スタート地点の地上に戻り、キャラクタを切り替えながらゲームを進める。

難易度の高いゲームだが、難しいというよりは、ノーヒントで隠しボーナスキャラを探し当てるような方向での難しさであり、これはPCゲーを中心として、当時のトレンドであった。
しかし、アイテムやキャラを使い分ける必要のある複雑なゲームシステムや、画面上にぎっしり敷き詰められたタイル状の入り組んだ迷路のようなドットマップは、ファミコンのゲームの中でも珍しく、ただただ圧倒された物だ。
何をやったらいいかわからなくなって放り出した人がたくさん出たと思われる。

いっぽう、PCゲームでならしてきた実績もあってか、絵と音のクオリティは非常に高い。
広大なフィールドマップを売りにしたゲームは沢山あったが、似たようなマップばかりで、ただ広いだけという感じのものになりがちだった。
このゲームでは、マップごとに色遣いのコントラストがちゃんと効いていて、どのエリアも個性的で魅力にあふれている。簡素な背景でも、想像力を喚起させられる密度と面白さがある。
ファミコンという貧弱なハードで、これだけ広い地下迷宮というマップを、似たり寄ったりにならずに、絶妙な色遣いで、きちんと個性分けしているのは素晴らしいという他ない。

またBGMも、ファミコンらしからぬ音色が出ていて、どうやって鳴らしているのか気になるところだ。一言で言うとファミコンでもファルコム節見参!!という感じなのだが、それ以外にいい表現が出てこない。

散々褒めちぎっているが、実のところファルコムのアクションゲームというのは、PCゲーマーには受けたかもしれないが、一般に受け入れられる出来かといえば、癖の強いゲームと言う評価を出さざるをえない。
ノーヒントで、ある種理不尽な謎解きを試行錯誤して解くことを強制されるストイックさは、言うまでもなく人を選ぶ。
(この頃は、難しさが流行りの一つだったので、その難しさが評価されるような時代だった)

ここからは個人的な意見だと前書きした上で書くが、ファルコムのゲームの面白い部分というのは、ストーリー、世界観、探索といったRPG要素が面白いのであって、アクション部分は正直微妙である(「イース」みたいに一部に例外はある)。
今作も、アクション部分に関しては、どーにもイマイチで、この辺り、アクションゲームにはめっぽう強いハードだったファミコンの中では、見劣りしている感は否めない。

一頭身キャラであること、敵の上に乗っかって足場にする、岩を動かすアクションが方向キー+Aボタンなのだが反応がシビアでわかりにくい点、頻繁にHPが減るマイナスアイテムが出る点など、
これ以上に書ききれないほどたくさんあるのだが、一言でまとめるなら、どーにもアクションゲームとしては気持ち悪いというか、変にRPGっぽくて、すっきりしてない。

スタート地点の地上から、バックに大きな城が見えたりするのだが、どうやら凝ったストーリーや設定が存在するようだ。残念なことにゲーム上では一切語られていない。
アイテムの使い方や効果など、当時の雑誌や説明書任せになってしまっているところが多く、この辺がもう少し、メッセージウィンドウで解説が少しでも入れば、遊びやすいゲームになっただろうと思う。

容量やハードの性能的に厳しかったのかもしれない。そこで結論。

面白いが面白くないゲーム。





[2014/11/04]
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