ドラゴンクエスト5 天空の花嫁


対応機種スーパーファミコン
発売日1992/09/27
価格9600円
発売元エニックス

(c)1992 ENIX / ARMOR PROJECT / BIRD STUDIO / KOICHI SUGIYAMA / CHUN SOFT
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ファミコンからスーパーファミコンに舞台を移し、どのような進化を遂げたのかが見所となるドラゴンクエストのシリーズ5作目。

ファミコンの頃は気にならなかったのだが、あらゆる部分でドラクエの文法の古臭さが目に付く。
ハードは進化したのに、ゲームの作り方はファミコン時代と全く変わっていない。これでは本末転倒もいい所だ。

ストーリーを重視しており、イベントシーンが従来より凝っているが、間の悪い演出が目立ち、エフェクトもスーパーファミコンにしては弱い。興ざめする。
強いて言えば、当時チュンソフトが力を入れていたサンプリング音源(赤ちゃんの泣き声、雷の音)が良く出来ているって程度で、それ以外に見所がない。
テキストは漢字かな混じりとなり、読みやすく見栄えが良くなったが、アイテムの名称など余計なところにまで漢字をつかっていることに違和感を感じた。

ちょっと触れたが、ドラクエとしては初めてシナリオ主導型の構成になっている。幼少時代からゲームが始まり、結婚し子供が出来る波乱万丈な「人生」を描いた物語は、RPGでよくある単なる冒険譚に陥ってない非常にインパクトのある内容となっている。
特に、2人のどちらかを結婚相手に選ぶイベントはとても話題になったものだ。
しかし、その割には自由度が広がるゲーム後半の誘導が下手くそで、何をやったらいいかわからなくなる。フィールドマップがごちゃついてて構造を覚えづらいのも気になった所だ。
シナリオ、テキストの質は高いだけに実にもったいないといえる。

モンスターが仲間になって一緒に戦ってくれるシステムも導入している。全てのモンスターを仲間にできるわけではなく、一部の決まったモンスターだけだ。
どのモンスターが仲間に出来るかどうかはゲーム上で一切わからないようになっている。これは、一見不親切に見えるが、伝聞でどのモンスターが仲間になったか情報交換を促進する効果をもたせているのだろう。
モンスターの種族ごとに、成長パラメーターや覚える特技が練りこまれているのも特筆すべき点だ。
このシステム自体はかなり面白いのだが、残念なことにシナリオ主体の本作のシステムと噛み合っておらず、十分な面白さを引き出せていないのが惜しい所だ。
結局、戦闘メンバーが3人という少なさもあって、ゲーム上仲間になる主要人間キャラで埋まってしまい、なかなか使われる機会が少ないという事態に陥りがちになる。

ゲームバランスも時代に合わせてどっぷりぬるま湯となっており、かなりヌルい。戦闘に参加できる人数が3人というせいもあってか、ずいぶんと淡々とした展開になりやすく、あまり面白く無い。
エンカウント率の高さの割にダンジョンが妙に広く、イマイチ釣り合いが取れてない印象を受けた。緊張感のなさも退屈さに拍車をかけているのかもしれない(かといって難しかったり理不尽だから良いという意味ではないが)。

スーパーファミコンになって処理能力が向上して、もちろんインターフェイスが快適になったり、それなりに新しいことはやっているのだが、どことなくファミコン臭さが抜け切れておらず、もうちょっと頑張れなかったのかといった感じだ。
そこで結論。

ドラゴンクエストはもっと面白かったはずだ。





[2011/10/09]
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