対応機種 | ニンテンドーDS |
発売日 | 2011/03/31 |
価格 | 4440円 |
発売元 | スクウェアエニックス |
オリジナル版に、新モンスター、新エリア、新機能など多数追加を施したマイナーチェンジ版。
追加モンスターは100体以上と大幅に追加され、それらすべてを新エリアにぶち込むといった下手なやり方ではなく、従来のエリアにも散らばして配置しているので、新鮮な気持ちでプレーできる。
全般にわたって、細かい仕様変更や機能拡張がなされているが、元々完成度の高いゲームだったので、未プレイの人はわざわざ無理してこっちを選ぶ必要はない。
変更点もほとんどが言われないと分からないってほどではないが、ウリになるほど目立ったものではない地味な調整がメイン。
バトルシーンでは、大量に特技が追加されているが、中でも目をひくのが、低確率だがターン消費なしで効力を発揮する特性の数々だ。
特にターン開始前にテンションが上昇するシステムは、テンションシステムがありながら「ためる」コマンドが標準で搭載されてないため、イマイチ活用しきれてない印象があったが、本作の調整によって陽の目が出た感じだ。
他にもかなり手を入れられていて、別ゲームとまでは言わないが、だいぶ変わっている。
いわゆる「完全版」というよりは、名前通りこのゲーム好きな人向けに作った「プロフェッショナル」版。
ポケモンで言うところの、「エメラルド」「プラチナ」版に位置する作品だろう。育成の手助けとなっていたスカウトQも、スカウトQプロとしてリニューアルしていて、今作の新要素を紹介するような内容に変更されているのも特筆すべき点だ。
その割に、オリジナル版からのデータ引き継ぎの制限が多く、実質「また始めからやってください」という作りなのはどうかと感じた。
クリアするだけならそんなに長いゲームではないのでキツイものではないが、仮にも「プロフェッショナル」仕様として経験者向けに作っているのなら、ケチケチせずに引き継ぎ機能も付けるべきだと感じた(一応中古対策なのだろう)。
個人的には今回放出したアイディアを続編まで温めておいて欲しかったが、決算前ギリギリの発売時期を考えると、目先の金がよっぽど欲しかったと見え残念な気持ちもある。3へのハードルがこのゲームによってさらに高まったと言える。そこで結論。
オリジナル版が好きで好きでたまらない人か、まだ未体験の人なら(でも無理にこっち選ぶ必要はない。その程度の内容)。