スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団


対応機種ニンテンドーDS
発売日2005/12/01
価格4990円
発売元スクウェアエニックス

(c)2005 SQUARE ENIX / ARMOR PROJECT / BIRD STUDIO / KOICHI SUGIYAMA
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スライムが主役のアクションアドベンチャー、スライムもりもりドラゴンクエストが帰ってきた!
今度は舞台をニンテンドーDSにうつし、再びスライムの冒険が始まる。

正直なところ、続編ものでここまでゲーム内容に違いを感じられないものも珍しい。
使い回しの多いタイトルでも、それなりに変化を感じられたりするのだが、あまりにお決まりを守りすぎて、ほとんどおんなじ内容なのである。

ストーリー展開もほぼ一緒。村襲われる。スライムさらわれる。100匹のスライムを助ける。という流れ。
いくらなんでも「そこまで同じかよ!」と、前作経験者が感じること必至。意図したものかどうかは分からないが、あんまりだろう。

音楽やキャラパターンといった素材もかなり使い回してるし、逆に新規で作ったものの方が少ないんじゃないか?ちゅうぐらい酷い。

実際のゲーム内容にしても、GBAで出来なかったことをやったっていうぐらいで、新鮮さもなく、仕掛けも見たようなやつが大半を占める。
相変わらずボリュームも乏しく、10時間足らずに終わってしまう短さ。なんちゅーか、もーちょっと何か欲しい。わがままかもしれないが単純に寂しい。物足りない。
全体に丁寧さを感じる作りは好感を持てるのだが、流用の多い続編である。もっと奇抜さを求めても別におかしくないと思う。

新要素で今作のウリである、大戦車バトルは、どちらかというと手の込んだミニゲームの域を出ない感じで、イマイチ。
おまけに、一回一回の戦闘が長めな上に、半ば強制的に(ダンジョンマップの途中など)やる羽目になるので、なんだか怠いミニゲームに捕まったって感じることの方が強かった。
あと、ここまで本編とゲーム内容を切り離したのだから、本編で使われる機会の全く無かったタッチスクリーン入力を是非絡ませるべきだった気がする。
無理矢理くっつけたようなタッチ入力なゲームも少なくないなか、本作はそれが無い分、プラスに評価出来るのだが、もーちょっとDSらしさを感じさせて欲しい。せっかくDSで出してるんだから。

DSで出した恩恵は、メニュー画面をプレイ画面と同時に参照出来るだけってのもなんだかねぇ。いや、便利っちゃあ便利なんだが。

ぬるかった難易度は、ライフゲージの増加やいやらしい仕掛けの撤去などでさらに下げられており、
戦車での戦いでもHPが0になっても、即負けにならないほどのゆるさで、まずゲームオーバーになることはない。
もうちょっと、意地悪でもいいような。元々ジャンルがRPGのドラクエユーザーに配慮した難易度なんだろうが、ちと低くしすぎである。

あと、前作でもその傾向が強かったが、ドラクエにしては強制イベントが多いのも気になる。
前作ではまだ「あれ?」って感じるぐらいだったのだけど、今回はだいぶ勝手に進められるシーンが多くあってなんだか裏切られたような感触を持ってしまった。

確かこのゲーム、結構前から発表されていて、決して開発期間が短かったわけでなく、むしろ携帯ゲームにしては長く取っていたんではないかと思う。
恐らくだが、もっとDSの機能を使った仕掛けも数多く検討してたんだと思われる。それが満足行く代物に出来なかったからか切り捨てていった結果、結局前作と大差無い、新規アイデアがほとんど没になったまま発売ってな経緯をたどったんではないだろうか。

DS用ソフトとしては、もっと良質なものがあるはずだし、悪いゲームではないんだが、どーも微妙。

前作遊んでなければそこそこ楽しい…が、DSタイトルとしては弱い凡作。





[2005/12/03]
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