ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔


対応機種Wii
発売日2007/07/12
価格6800円
発売元スクウェアエニックス

(c)2007 SQUARE ENIX / ARMOR PROJECT / BIRD STUDIO / KOICHI SUGIYAMA / GENIUS SONORITY
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Wiiリモコンを振れば、画面のキャラも剣を振る。新型体感アクションゲームが「ドラゴンクエスト」の皮をまとって堂々登場。
2003年に発売された「剣心ドラゴンクエスト」をベースにした新作となっているようだ。

キャラクターデザインはおなじみ鳥山明だが、ゴシック調のデザインで、随分とデザインが違っている。

このゲームのウリは、最初にも書いたが、体感型のアクションゲームである。
ストーリーに沿って、ダンジョンへ赴き、敵を倒しながら奥にいるボスを倒していく。
視点はファーストパーソンのスタイルで、ダンジョンも後戻りの出来ない一本道のベルト方式で、まれに枝分かれしているところがあるが、基本的に一本道。
ただし町のなかだけは、自由に行動することが出来る。

戦闘は特定の場所で必ずエンカウントし、同じモンスターが出現する。
どのように戦うのかというと、Wiiリモコンを振れば、振った方向に剣筋が出る。この剣筋が攻撃判定を持っている。
横に振れば横に、縦に振れば縦に、斜めに振れば斜めに、突き攻撃も繰り出せる。
また、Bボタンで盾を構え、敵の攻撃をガードすることが出来る。ちゃんと敵の攻撃してくる部分に盾の形をしたポインターをあわせなければ防御出来ない。
ゲームが進むにつれ、仲間を一人連れて行くことも出来るようになり、冒険をサポートしてくれる。

これがなかなか面白い。
「剣心ドラゴンクエスト」も当時それなりに斬新さがブームになったが、一時的なもので早い段階で失速してしまった。今作は、家庭用ゲーム向けにしっかり作り込まれているので、臨場感もゲーム性も格段とアップしている。
Wiiの機能性と元々この作品が持っていた体感アクションの企画性が見事に合致しているのではないだろうか。

操作性は、想像されるような大振りするほどのものは必要なく、手首を軽く振るだけでOK。それでも結構忙しい。

グラフィック、プログラム的にあまり面白いところはなく、目新しい部分はない。
特にグラフィックに関しては、現行機種(プレイステーション2、ゲームキューブ)でも余裕で出来そうな感じで、イマイチさが漂う。

ドラクエシリーズでは初めて声優を起用したボイスが採用されている。
イベントシーンはフルボイスで喋り、戦闘シーンでも仲間がゲームに合わせてかけ声を喋ってくれる。
どちらかというと、特撮系の番組に出演している俳優をメインに据えたいらしく、本業の声優よりかは、俳優の出演の方が圧倒的に多い。
アニメっぽくしたくないという気持ちもわからんでもないが、やはり本業じゃない人を使うことの大変さが、ゲームをやっているだけでも伝わってくる。
ちなみに主人公は今作でも喋らない。

剣を振った時に、思った通りに認識してくれない場合がある。
これはWiiの宿命でもあると思うが、認識してくれなかった場合の理由をプレイヤーに納得させる必要があると思う。
基本的に画面中央を攻撃箇所として剣筋が動くが、特定の場所を攻撃したいときのために、ロックオン機能が付いている。
が、これはあくまでも画面をロックオンするもので、敵そのものをロックオンするものではない。

ゲームの特性上、ポインタを見失いやすいので、画面の端でポイントがとどまるようなことが出来れば、多少は緩和出来たのではないかと思う。

順調にいけば、ゲームクリアまでは6〜7時間程度と短いが、ダンジョンの数、バリエーションは決して少なくはなく、普通のロールプレイングゲームと同じように、装備品強化やレベル上げなど、やり込み要素も充実しているので、
ボリューム的に、物足りないと感じることはないだろう。

特殊なゲームにもかかわらず、ゲームバランスもしっかりとれていて、非常に丁寧に作られている。
個人的には、Wiiリモコンから出力される効果音をテレビ側から出力出来るように設定出来る辺り、堀井雄二らしい配慮を感じられた。

ただ、Wiiは作り手も遊び手にも高いレベルを要求させるハードであると認識させられたゲームである。

このゲーム、予想はしていたが、長時間遊ぶと腕が非常に疲れる。
そこで結論。

色々と難しいゲーム。





[2007/07/13]
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