ドラゴンクエストウォーズ


対応機種ニンテンドーDS(DSi Ware)
発売日2009/06/24
価格500円
発売元スクウェアエニックス

(c)2009 SQUARE ENIX / ARMOR PROJECT / BIRD STUDIO / KOICHI SUGIYAMA / INTELLIGENT SYSTEMS
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ドラゴンクエストシリーズの新作がなんとDSiWareで配信された。
しかも開発はあの「ファイアーエムブレム」などを手がけるインテリジェントシステムズである。ジャンルは「かんたんシミュレーション」だ。

はっきり言ってパッケージで出してもいいぐらいの豪華さである。が、敢えてDSiWareにしたのは、ラインナップの充実と買い換え需要を起こさせるためだろう(旧DSでは遊ぶことが出来ない)。
おそらく今後もこのような強力タイトルをDSiにどんどん投入するだろう。

アイディア勝負でゲームを出すことが厳しくなってきた現在、小規模でも開発出来て小回りもきく、ダウンロード販売という路線がとれるようになってきた。
しかし、低予算であるがため、安価で値段相応の満足度しか与えられないゲームが大半である。
そんななか、このゲームは、コンパクトでありながらしっかり作り込まれており、完成度が高い。
一見すると、ネームバリューを使っただけ(これは否定出来ないことではあるが)の一発屋なゲームの印象を受けるかもしれないが、そんな不安は良い意味で裏切られるのである。

5×5、7×7といった小さなバトルフィールドで、最大4vs4でモンスターを戦わせる。
シミュレーションはどうしても複雑になってしまいがちだが、削れるところは徹底的に削り、しかしシンプルでありながら奥深い駆け引きを残したままの絶妙なバランスを生み出している。

勿論ドラゴンクエストらしいモンスターの特徴も受け継いでおり、種類もそれほど多くはないのだが、無限大のゲーム展開がそこには待っている。

チュートリアル的なステージが全10面入っており、そこで一通りシステムやコツを勉強した後こそが本番である。
ワイヤレス通信やWi-Fi通信を使った対人戦こそが、このゲームの真骨頂だ。
フリーバトルでは、コンピュータ相手に自由に練習が出来、戦術の研究も可能。

シミュレーションゲームは難しいと敬遠されがちだが、手軽に熱い駆け引きを楽しめるようデザインされたこのゲームは評価出来るだろう。

操作は全てタッチペンでおこなうが、やや操作性に難があると感じた。しかしボタン操作よりは遙かに快適である。そこで結論。

こういったゲームこそが本来のダウンロード販売作品のあるべき姿だろう。他社も見習え。





[2009/06/25]
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