対応機種 | ニンテンドウ64(メモリー拡張パック対応) |
発売日 | 1999/12/25 |
価格 | 7800円 |
発売元 | コナミ |
前作「悪魔城ドラキュラ黙示録」から8年前の出来事を描いた、外伝的な続編に当たるのが「悪魔城ドラキュラ黙示録外伝」である(まんまだが)。
前作の発売から一年経たずという早い発売から察してもらえるとわかるとおり、システムはほとんど前作の流用&改良、さらにステージもほとんど使い回しという安上がりな作りである。
システム周りに関しては、操作するキャラクターが大幅に強化されていることで、対敵戦闘がかなり楽になり、アクションゲームとして遊びやすくなっている。
また、ジャンプアクションのタイミングの厳しさも全体的に緩和されていて、適当にジャンプしても落下してしまうことが無くなった。
落下しても即一撃死ではなく、落下先が足場になっているところが増えており、その場ですぐやり直せるなど、3Dアクションの作り方がわかってきた感じだ。ただ、相変わらず覚えゲーな部分は変わらない。しかし、理不尽さはだいぶなくなったろう。
カメラワークは、3種類切り替えていたのを、ノーマルビューを削除し、アクション、バトルの2種類とした。
しかし、バトルビューは相変わらず期待に添う動きをしてくれない。せわしない動きのアクションビューを退避先のような扱いにしかなってないのが残念。
ステージ構成はバランス調整がなされているものの、ほとんどが前作の使い回しである。
回る順番やキーアイテムの場所が変わっているぐらいで、前作経験者にとってみれば、またか!という印象を与えてしまう。
この部分は、アクションゲームのキモとなる要素である。もう少し新規ステージを増やして欲しかった。
バランスは前述したとおり、全体的にかなり下げられており、慣れればボス戦ではごり押し出来るほどの低さである。
でも3Dアクションゲームとしてみたら、こんなもんだろうと思う。一番強いのが一番最初のボスというのも泣ける話だ。
ジャンプアクションシーンでもっと固定視点にしてくれる場所を増やして欲しかった。
アクションビューで、視点が動いて欲しくない場面で勝手に動いてしまったり、次にどこへ行けばいいかわからなくなったりすることが目立っていた。
固定視点を採用することで、どこへ行けばいいか誘導しやすいし、カメラ操作に手間取ることなく見やすく進められるので、積極的に使って欲しかった。
それに頼り切りでは3Dにする意味が無いと言われればそれまでなのだが…。
一部のボス戦では、もう割り切ってるのか思いっきりサイドビュー戦闘になってしまっていたりして、相変わらず3Dにこだわる必要があったのか気になる。
同社「がんばれゴエモン」なんかはもっと上手に3Dアクションを導入出来ていた気がする。
今回も2人のキャラクターからプレイヤーを選択出来る。ステージ構成が変わるのではなく、ゲーム性が変わるように設計されている。
コーネルというキャラが実質本編で、ヘンリーは、ステージ上に隠された子供を時間内に救出するという形式になっている。
時間内なのでじっくり探すことが出来ないため、難易度は高く、まずコーネルで一回クリアしておかなければきつい。
こういう内容なら、ヘンリーもクリア後に選択出来るようにすればよかった気がするが?
また、おまけで前作キャラも使うことが出来る。
前作も悪くはないのだが、今作でようやく遊べるレベルまで改善されたっちゅう感じか。
しかし、前作の間口が狭すぎたので、前で懲りた人がまた買うかというと微妙だし、買ったら買ったで大半が同じ面というがっかり感である。
かといって、外伝という位置づけにある以上、新規プレイヤーも見込めない。誰に売りたいのかわからないゲームである。
ちなみに、メモリー拡張パック対応だが、高画質に設定しても体感的にあまり画質に違いは感じられなかった。そこで結論。
外伝から遊ぶ奇特な人なら楽しめるか?