キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲


対応機種ゲームボーイアドバンス
発売日2003/05/08
価格4800円
発売元コナミ

(c)1986 2003 KONAMI / Konami Computer Entertainment Tokyo
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「キャッスルヴァニア」は、コナミの定番シリーズ「悪魔城ドラキュラ」の題名を変えた作品である。
タイトルを変更してからは2作目、GBAでは3本目となる。鉄板横スクロールアクションゲームだ(近年は探索要素やロールプレイング要素が入ってきている)。

前作「白夜の協奏曲」のプログラムを改良したような感じの作りである。基本システムは完成されているので、ほとんどいじられていない。
特に、音質がかなり良くなり、聴き応えのあるBGMになっている。多重スクロールや敵キャラクタの演出なども、さらにグレードアップして見栄えも良くなっている。
ただし、新システムとしてタクティカルソウルシステムが導入され、アクションの操作性がガラリと変わっている。

マンネリを防ぐためとはいえ、毎回毎回ここまで操作系統を変更するのはいかがな物かと思う。
元々、このシリーズの操作性に関しては、まだまだ詰めの甘い箇所が目立ってはいたが、「ドラキュラ」シリーズ自体、ある程度ストイックさのあるゲームではある。クセのある操作性も味の一つだろう。
しかし、毎度ここまでアクション内容、操作を変えてくるのはいかがなものかと思う。GBAでも、もう3作目である。そろそろシステム面も落ち着きを出しても良いのではないだろうか。

タクティカルソウルシステムというのは、敵を倒すことで低確率でその敵の持つ能力を吸収することが出来るものである。
スケルトンであれば、骨を投げるウェポンを使えるようになったり、わかりやすい例でたとえれば、スクウェア「ファイナルファンタジー」で言う、敵の特殊能力を覚える青魔法のようなものだ。
こういったシステムゆえに、非常にユニークな技が多く用意されており、プレイヤーはそれを同時に3つまで装備出来る(但し別カテゴリで合わせて3つなので実質1つずつではある)。
また、このソウルは、通信機能を使って交換することも出来る。勿論一人で全部集めることも出来る。
このシステムの導入により、ただ邪魔なだけだった敵を、積極的に倒す意味が出た。これはうまい活用法だと思う。

システムの仕組み自体もわかりやすく、取っつきが非常にいい。自分で装備の付け替えることによる、自由度の高さも魅力的だ。

ゲームバランスの付け方のセンスが非常に良く、特にセーブポイントの配置が絶妙である。さすがコナミは、定位置復活型のゲームを作らせると巧い。

マップ造形やギミック、敵配置は相変わらず荒削りだが、シリーズを重ねるごとに少しずつではあるが良くなってきている。
もう少し、マップの構成や、次はどこへ行くべきか、行けるのかがわかりにくくなってしまうことがある点を解決出来れば、気持ちよく遊べるようになると思う。
任天堂「メトロイド」に近いゲームになってしまっており、そういった手近に非常に良いお手本ゲームがあるせいで、余計その点が気になってしまう。
しかし、逆さ城や闇世界といったくどい使い回しが、やっと本作でなくなった所は良い。ゲームは量より質である。

ドットのグラフィックは今回も綺麗で、かなり描き込まれているが、記号的な面から見ると、足場なのか壁なのかがわからないところが目立つ。これは残念。

今回は奇をてらってみたのか日本を舞台にしている。が、相変わらずストーリーは唐突だし、あってないようなものである。この際だから、ここまで変に凝らなくても良いような気がする。
グッドエンディングの条件はわかりやすくなったものの、そもそもバッドエンドやグッドエンドを分けなくても良いような…。あまり必然性を感じない。
純粋なアクションゲームをもっと追求しても良いのでは無いか。
もはやこのシリーズに、凝った物語性を求めてる人はどれぐらいいるのだろう。どっちにしても、こじつけになってしまうのだから、敢えて引くことも一つの手段ではなかろうか。

数出している割に、未だ軸の定まらない作品だが、着実に良くなってきている。そこで結論。

難易度もシステムも今まで以上に万人向けになり、誰にでもお勧め出来る良作。





[2009/07/30]
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