キャッスルヴァニア


対応機種プレイステーション2
発売日2003/11/27
価格6980円
発売元コナミ

(c)1986 2003 KONAMI / Konami Computer Entertainment Tokyo
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「キャッスルヴァニア」シリーズ初めてのプレイステーション2での発売である。
ソニンを起用した広告展開も話題となった。

プレイステーション2ということで、フルポリゴンの3Dアクションゲームになっている。
3Dタイプのアクションゲームは、N64「悪魔城ドラキュラ黙示録」以来だろう。

ムチを使ったコンボ攻撃、二段ジャンプ、ガード、ガードからのバックステップ、そしてドラキュラシリーズおなじみのサブウェポン、
これに加え、R2+○ボタンで、魔導器アクションまである。さすがに多すぎる気がしないでもない。
また、サブウェポンは、装備しているオーブによって性能が変化するため、従来作よりバリエーションはかなり豊富である。

全体的に、既に発売されているカプコン「デビルメイクライ」の色が強い。参考にしたか、影響を受けたことは確かだろう。
「デビルメイクライ」と比べると、アクションの爽快感、スピード感に乏しく、キレも無い。
しかし、「デビルメイクライ」よりは難易度はかなり低く、取っつきが良い点は評価出来る。

ハートを消費するが、サブウェポンがかなり強力で、たいていの敵なら、サブウェポンを使えば簡単に倒すことが出来る。
ハートも、燭台から有り余るほど手にはいるので、無くなってしまうことがまず無い。
ほとんどの攻撃もガードでダメージを受けずに済み、キャラクター性能が非常に高い。
ゲームを進めていくと、色々なコンボ攻撃を覚えていくが、正直最初のいくつかだけで事足りる。
出すのが大変なリスクを冒してまで、そういう攻撃を出すメリットが無い。

3Dカメラは固定されているのだが、このカメラ位置が悪く、距離感がつかみづらく位置によっては敵が隠れてしまったりする。
マップは通路と部屋で構成されているが、使い回しが多く、水増ししている感じが露骨にでており、かなりつまらない。
カメラは固定されているのに、方位が表示されないので、とにかく良く迷う。同じマップが続いているということもあるのだが。
地図を表示出来る分、救われた感じだが、行ったり来たりするゲームなのだから、もっとうまいカメラ配置は出来なかったものかと思う。
手前から奥へ移動するタイプのカメラは、手前へ「移動する」ことを考えないで設計した感じがする。変に立体感を出そうとした結果じゃないかと思う。

「悪魔城ドラキュラ」と言えば、ジャンプアクションだが、本作ではごく一部をのぞいては、そういった仕掛けは無く、敵との戦闘に比重を置いている。
ここで思い出されるのが、シビアだったN64版「悪魔城ドラキュラ黙示録」である。
しかし、今作では反省したのか、足場の隅っこまで行っても、ジャンプしない限り絶対に落ちないという安全設計を施した。
そしてN64版でもそうだったのだが、結局ジャンプアクションをさせるシーンでは、俯瞰タイプのカメラになり、3Dである必然性が薄れてしまう。
もっとジャンプアクションする場所が多かった場合、別に無理に3Dにしなくても良かったんじゃ…?と思う人が増えただろう。

グラフィックはかなり綺麗。固定カメラということもあるが、高解像度でテクスチャーも非常に美しく描かれている。
元々持っているドラキュラの世界観を壊すことなくうまく表現出来ている。

音楽も今回も山根ミチルが担当しており、中世ヨーロッパ風の優雅さがしっかり表現されている。
この辺の雰囲気作りは非常に気を遣ったと思われる。
下手をすると、見た目が変わりすぎて、「ドラキュラ」シリーズとして、受け入れられかねないからだ。

今回は、探索型アクションゲームの要素は残しつつも、「月下の夜想曲」から続いてきた、レベルアップによるキャラクターの成長がバッサリ無くなっている。
無くした理由はゲームバランスの調整や、攻略するステージを自由に選べるようにしたことから来るのだろう。
ただし、ステージクリアーによって、良い装備品が店に並んだり、新しいオーブが手にはいることで、一応それなりの成長要素はある。
個人的には、レベルアップの要素は無くても良い。しかし、敵と戦う意味が薄れてしまい、敵の思考ルーチンも馬鹿なので、簡単にさけられてしまう。
結果的に、ザコキャラクターは、いていないようなものである。ヒットポイントも妙に高く、戦闘自体がそもそもあまり面白くないので、積極的に戦いたいと思わない。
せめて、GBA「キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲」のモンスターソウルシステムのような、うまいやり方をなんとかいれれなかった物かと思う。

スタートボタンでメニュー画面を開けるが、ここでアイテムは使えず、別途用意されたリアルタイムウィンドウを開かなければ、アイテム使用、装備変更などが行えない。
リアルタイムウィンドウは十字キーで開き、画面は切り替わらず、開いている間も、時間は止まらない。クイックコマンドのような立ち位置だったならば、便利と評価したものだが、メニュー画面で一連の操作ができないという不便さをわざわざ付ける必要は無かったと思う。

ゲーム展開は終始単調で、これといった面白味に乏しい。
ムチを使った飛び移りアクションや、吊り天井にギロチン、攻撃を食らった時の流血など、無理して「ドラキュラ」っぽくしている感も見られる。血は出さなくても良かったような。
据え置き機になったことで、せっかくイベントがムービーになったものの、もともとストーリーがイマイチだったシリーズなので、たいしてありがたみも無い。
というか、近年ドラキュラシリーズのファン層が変わったのか、なんだか少女漫画の色合いが濃くなった気がする。

あまり良いことを書いてこなかったが、全般的にロード時間は早い。そういう面ではテンポが良く、快適に遊ぶことが出来た。

クリア後は、おまけとして、アクション性が全然違うキャラが使えたり、高難易度のモードが遊べたり、おまけは充実している。ゲーム自体はPS2のゲームとは思えぬほど短い。
だがゲームとしては色々と足りない。全体的に無難な仕上がりだけに余計惜しい。そこで結論。

平凡な3Dアクション。





[2009/08/03]
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