ドラキュラ伝説リバース


対応機種Wii(Wii Ware)
発売日2009/10/27
価格1000円
発売元KONAMI

(c)2009 KONAMI / Konami Digital Entertainment
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古き良き時代のゲームをコンセプトにKONAMIがWii Wareで展開している「リバース」シリーズも3作目になる。
丁度20年前に発売された「ドラキュラ伝説」をリメイクした作品である。

リメイクと言っても、原作とはシステムもガラッと異なり、ほとんど新作と言えるほどの内容だ。
昔ながらの面クリア形式のジャンプアクションで、遊びやすさも追求されており、取っつきが良い。

難易度選択機能や、残機設定も最大9機まで自由に変更出来る。また、細かなところではジャンプ時の軌道修正が出来るか出来ないかも選べる。
元々、ドラキュラシリーズはマニアックなアクションゲームで、ジャンプ中は方向転換が出来ないというような、クセのある操作性であった(ゲームバランスは勿論それを見越した上で組まれている)。

元となったゲームボーイ版は、4面しか無く、理不尽な難しさのあるゲームだったと記憶しているが、今作ではかなり丁寧にアレンジが施され、面構成も2ステージ増えて、全6ステージとなっている(実質的には5ステージ)。
また、アクションステージは一本道ではなく、途中で分岐するところがいくつかあるので、2周目以降も新鮮な気持ちで楽しめる。

近年のこのシリーズのパッケージ作品は、余計なストーリーがつまらないと、再三指摘してきた。本作は、オープニングとエンディングにさらっと世界観が語られる、言葉が悪くなるが旧来的な内容である。
しかし、元々アクションゲームの物語なんて、これぐらいで丁度良いのである。

ゲームシステムも、初期の頃の「悪魔城ドラキュラ」そのまんまであり、シビアでハードな世界を舞台に、ベルモント一族がムチを振るって戦うあの熱いシチュエーションが戻ってきている。
グラフィックも色遣いがとても綺麗で、「コントラリバース」ではスプライト処理が少々安っぽいなどと書いたが、本作はそういう違和感も無く非常に良く出来ており、Wii Wareにしておくのがもったいないぐらいだ。
音源はFM音源で、過去作のBGMをアレンジ収録と言う物の、選曲がマニアックすぎるきがしないでもない。

容量の問題などもあると思うが、別にFM音源にこだわらなくても良いと思う。特に悪魔城ドラキュラに限っては、もっと良い音質でも良かったかなあと思う。

これまでの「リバース」作品では、デモ画面と実際のゲーム画面を比べると違和感のある演出だったが、本作ではそのズレも少なく統一感があって良い。

不満点といえば、たった6ステージとはいえ、ボリュームのあるゲームなので、パスワードコンティニューが欲しかった所。途中で中断したくなったのだが、また最初からやり直すのもおっくうで電源が切れなかった。

ダークシリアスな世界観をバックに、歯ごたえのあるジャンプアクション。これぞ「悪魔城ドラキュラ」である。そこで結論。

古くさくても面白い!もう一度この方向性で力作を作って欲しい。良作!





[2009/10/27]
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