対応機種 | ニンテンドーDS |
発売日 | 2009/12/03 |
価格 | 4980円 |
発売元 | スクウェアエニックス |
「危険物取扱者乙種4類」の資格取得を目的としたゲームソフト。
インターフェイスやプログラム周りは、同シリーズ「秘書検定」のものを流用している。
内容的にはあれより改善の兆しが見られるものの、あの項目を選んだ後に、決定ボタンを押さないと先に進まない最悪の操作性はそのままである。
さりげなく、決定やキャンセルボタンが画面上部から下部に移動しているのは良いが、それなら項目をタップするだけでも、進むように作って欲しかった。
もっと言うと、まだ意固地にタッチパネル操作にこだわっている。もういい加減、ボタン操作も受け付けるようにして欲しい。
「秘書検定」でもそうだったが、問題演習しかソフト側には入っておらず、商品としては弱いと指摘した。本作では、現役講師の音声による講義を収録している。その分量は実に7時間に及ぶ。
音声に加えて、画面には、文章による解説も加わって、かなり本格的といえる。
勿論クイズ形式で問題を解いていくテストモードも入っており、ソフト単体でもかなり学習効果を期待出来る。
また、講義を進めていくと、要所要所でストーリーが挿入され、最後までプレイすると、エンディングが流れるというゲームらしい粋な演出もあり、やる気を出させようという工夫も良い。
前作の「秘書検定」では、物語が展開しても良さそうな舞台設定や登場人物もせっかく作ったのに、全くこういう要素が無かった(時間があれば入れたかったのかもしれない)。
上記以外の不満点といえば、講義を受けた後に、その成果をすぐ発揮したいのが自然の流れだと思う。すぐその項目のテストモードを受けたいのに、一々メインメニューに戻ってかったるいインターフェイスで選択していくのが非常にだるかった。
操作性の悪さを除けば、本格的な学習ソフトとしての完成度は高い。しかし、こういった方向性でゲームを作るならDSよりPSPの方が向いていると思うが?画面の小ささのせいで文章がおさまりきらずスクロールしなければならないなど損をしている面も見受けられたし。
後は、計算問題に弱い(電卓も無ければ計算をメモする機能も無い。よーするにそういった問題に対するアシスト機能が一切無い)のも今後の課題点だ。そこで結論。
操作性は相変わらずだが、教養ソフトとしてのクオリティは高い。