対応機種 | プレイステーション3(PlayStation Store) |
発売日 | 2011/08/31 |
価格 | 1200円 |
発売元 | スクウェアエニックス |
タイトー往年のアーケードゲーム「エレベーターアクション」のリメイク復刻版。
ビル屋上からワイヤーをつたって侵入し、機密文書を盗むそのシチュエーションはそのままに、全く新しいゲームへとリニューアルさせている。
なんというか、既存のゲームで言うなればパズルアクション「ロードランナー」に非常に近いゲーム性になっている。
機密文書のあるドアを全てまわり、ゴール地点を目指す。敵も徘徊しており、用意されたギミックをうまく使って道を切り開く。
攻撃手段はあるものの基本的にプレイヤーは非力で、アイテムやギミックの力を借りなければ十分なパワーを持てない。
見た目は昔ながらのサイドビューだけど、分類としては一口に言えばステルスアクションといっていい。グラフィックは3D化されているが、綺麗ってほめられるほどじゃない。ダウンロードゲームとしては標準的なものだ。
キャラデザとかもなんか良くも悪くも「エレベーターアクション」を3Dにしただけって感じ。もうちょっとカッコよくしてみてもよかったかもしれない。
何度ミスしようが定位置復活し、とにかく制限時間内にクリアすれば良いシステムになっている。そのかわり、リザルト画面でやられた回数分スコアーが引かれてしまう。最終的にはクリアではなく、設定されたハイスコアを上回りゴールドメダルを獲得することが目標だ。
ゴールドメダルを取ると、タイトーのアーケードゲームの広告資料などが見れるようになるという、なかなか味のある仕掛けをつけている。
普通は残機制を採用するところだろうが、とりあえずクリアしたい人にとっては、ゲームオーバーは苦痛となる。スコア減点方式とはなかなか良い仕組みを持ってきたと思う。
全50面とボリュームもあり、アーケード版のエレベーターアクションも付けるというサービス精神旺盛な内容となっている。音楽もシャレてて凄く良い。
しかし、ゲーム自体は、死んで覚えていくガチガチのパターンゲーで、パズルチックなステージを頭をひねりながらパターンをひたすら構築していくだけのストイックなゲームである。従ってただクリアするだけでも結構根気が必要となっている。
主要購買層であろう、オールドゲーマーに合ったゲーム性とも言えるが、オリジナル版のようなゲームを期待すると「何か違う」印象を持たれるだろう。
ステージ数は多いし長く遊べるっちゃ遊べるんだけど、わがままかもしれないがチト物足りない。
マルチプレイで最大4人同時プレイ出来るモードもあるのだが、なんとオンライン非対応。ここは何としても対応させるべきだったろう。ちなみにスコアランキングはネット通信に対応している。
あと感じた不満点はゲーム起動時のロードが長すぎること。
トロフィーセットが全12個とXbox360のダウンロードゲームの仕様に合わせている。恐らくXbox360にもリリースするのだろう。そこで結論。
これはまさに現代版エレベーターアクション。