対応機種 | ドリームキャスト |
発売日 | 1999/01/21 |
価格 | 5800円 |
発売元 | セガ |
ドリキャス発、待望のロールプレイングゲームが、この「神機世界エヴォリューション」だ。
開発は、「トレジャーハンターG」「バロック」などを世に送り出してきた、スティングである。
ハード普及の一翼を担っている本作は、ライトユーザー向けのオーソドックススタイルなRPGだ。
間口が広く、わかりやすい、簡単という部類。
しかし少々露骨すぎるなあ。なんだか“初心者RPG”みたいな感じで、馬鹿にされてる気もする。
それに、元々は別ゲームの企画を中途で路線変更したんじゃ無かろうか。妙に込み入ったシステムも残っていたり、一貫性に乏しい。
まあグラフィックやディスクアクセスなんかは、マシンパワーの力押しでぐりぐり見せてくれる。ロードの快適さもなかなかいい。
ただ、力押し過ぎて、中身(エフェクトなど)がついてこれてない感じが残念。
ゲームは、自動生成タイプのダンジョンをクリアーして物語が進んでいく形式。
いわゆる「ローグ」とは異なり、レベルが戻ったりはしない。
これがなんとも、作業的で、開発期間をごまかそうという苦肉の策にしか感じられない。部屋のバリエーションも随分と少ないしねぇ。
指摘したとおり、難易度も低く大味で、かなりつまらない。
ちなみに、こういうゲーム内容は、当時の雑誌やラジオのインタビューで喋ってはいたのだけども、
ボスだけ極端に強いんだよなあ。こちらのレベルにあわせて登場するので、レベル上げれば楽になるってもんでもないし。
このいびつさでは、ライトなプレイヤーは投げるんではないだろうか。
冗長&単調な戦闘シーンに、手荒さが残るインターフェース。ハード立ち上げ期のゲームだもの、しょうがない。
ただ一つ、言いたかったことはこれだけだ。
無理はするな!墓穴を掘るぞ!