対応機種 | PCエンジン(CD-ROM2) |
発売日 | 1991/03/29 |
価格 | 6780円 |
発売元 | 日本テレネット |
サイドビューアクションに、RPG要素をくっつけた、アクションRPG。
パソコン版からの移植となる。
宗教をテーマとした異色のストーリーは、他ではなかなかお目にかかれない斬新さだが、
各宗教のうんちくを聞かされて、気がついたらエンディングという感じで、シナリオにはうまく活かせてない感じがする。
ゲームシステムは、RPGパートとアクションパートを交互にプレイする。
RPGパートでは、見下ろし型のフィールドを探索し、物語を先に進めるための情報収集をしたり、装備品を買い替えたり、道具を買ったり出来る。
アクションパートは、サイドビューのアクションステージを攻略していく。ここで敵を倒していくと経験値が溜まり、いわゆるRPGで言うレベルアップの概念もある。
メインとなるアクションパートの出来がこれがまたイマイチで、うまく言えないのだがいかにも日本テレネット風というか、大雑把さが目立ち面白くない。
キャラの動きが固くてアクションも少ないし、魔法が使えると言っても一々セレクトでメニューを開いて使うというのが面倒。
そもそも、ちょっと敵を倒すとすぐレベルが上がってボスですら簡単に倒せてしまう難易度の低さなので、わざわざ魔法に頼る状況がない。
アクションステージは、迷路状になっていて、複数のマップを行ったり来たりしながら進めていくのだが、各マップの繋がりがわかりづらく、迷いやすい。
また、「イース」みたいな画面構成にしていて、微妙に視界が狭いのも気になった。
ゲームのボリュームもあまり無く、物足りなさが漂う。
メニューのコマンドが全て英語で、装備品やアイテムの表記も英語なので、ちょっとわかりにくい。
RPGパートの操縦性が全体的にちょっと微妙なのも気になった。徘徊するキャラに接触すると始まる会話の当たり判定が気持ち良く無いのだ。
PCエンジン版は、随所に挿入されるビジュアルシーンで、これらの欠点をカバーしている。しかしゲーム自体の貧弱さをそれで覆すことは出来ない。そこで結論。
独特の世界観は面白いが、ゲーム自体は微妙。