対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1990/11/21 |
価格 | 7000円 |
発売元 | 任天堂 |
スーパーファミコン本体と同時発売の一本で、任天堂が送る渾身のSFC初レースゲーム。
レースゲームのジャンルとしては、疑似3Dでフロントビュー視点のスタイルだが、スーパーファミコンの拡大縮小回転機能を駆使することによって、かなり本格的な作りを実現することが可能となった。
家庭用ゲームで疑似3D路線をここまで本格的なものとして実現させたのは、今作が初めてだったのではないだろうか。そのハード性能のポテンシャルの高さに、当時は驚かされたものだった。
技術的に凄いだけでなく、ゲームとしてもしっかりと面白い。
ゲームとしての作りは、シンプルでオーソドックス(独自要素も多いが一応)なレースゲームとなっているが、選べる4つのマシンは性能差がはっきりわかれていて、それぞれ操作感に絶妙な違いがあって実に面白い。
マシンの挙動は素直でわかりやすく、操作しやすいし、SFという舞台設定、マシンのデザインや世界観も秀逸で、とても良く出来ている。
コースレイアウトも文句の付け所のない素晴らしさで、コースが覚えやすい作りになっているし、全15コースもあって、ボリュームもたっぷり。
ただ、贅沢を言うならばタイムアタックモードも用意して欲しかった。一人でストイックにライン取りを決めて、コンマ1秒を縮める走り込みもやってみたかった。
とにかくあらゆる部分でクオリティが高くて、ゲーム会社各社、スーパーファミコンでレースゲーム作るなら、まずはこれをお手本にして間違いないと言えるほど完成度が高い。
ハード初期にこのレベルのゲームを作り上げてしまうのだから、任天堂という会社は本当に凄いと言わざるを得ない。
スーパーファミコン持ちなら触っておくべきソフトの一本。