ファイナルファンタジー11 アトルガンの秘宝


対応機種プレイステーション2(HDD必須)
発売日2006/04/20
価格3980円
発売元スクウェアエニックス

(c)2002-2006 SQUARE ENIX
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ファイナルファンタジー11の拡張ディスクも、もう3本目。気づけば、運営開始から丸4年という長い時間を経過している。

拡張ディスクの内容を反映させるために、コード番号を認証させるサーバーが数日ダウンして実質プレイできない日が続いた。
それだけ、予想外の反響があったという裏返しともとれるが、誠意の感じられない運営側の対応に、改めて呆れた。
一回、二回なら許容しよう。長期にわたって運営してきた会社が、こんな初歩的なミスをいまさら犯してどうする。これだけで、かなり悪い印象を受けた。

で、肝心の拡張内容そのものはというと、随分と自分はこの会社をみくびっていたようだ。
一言にまとめると、ようするに「新型FF11」が、同じ世界に組み入れられているのだ。
これは、今までの拡張が横への広がりだったとすると、今回は縦、それも「進化」と言えるほどの拡張といえる。

根本的なゲームシステムに大きな違いはないが、既存の仕組みの問題点を抜本的に解決したルールの導入を徹底しており、その恩恵は沢山プレイしてきたユーザーほど実感できるだろう。
4年もの間に出来たマンネリの壁に風穴を開けた、素晴らしい拡張内容となっている。長期運営を本気で狙っているのかもしれない。

追加エリアは、現存の東側にある大陸がまるごと入っており、拠点に相当する町がひとつと、小規模な町がひとつある。

今回注目すべきは、アサルトとビシージの2点に尽きる。
アサルトは、さんざん言われ続けてきた「まとまった時間がないとプレイできない」に対する解決策の要素。
今作にもミッションはあるが、存在感は薄く、アサルトがメインと思ってもらっていい。
依頼を請け負ったら、目的地へワープし、目的を遂行する。人数は3人からとなっている。クリア時間も長く拘束されるということはないようだ。
そのために、より町で人集めがしやすく、移動時間のロスがない、徹底的に無駄を省いた仕様には感心した。

ただし、アサルトを遊べるようになるまでが、しんどい。今回の拡張エリアの構造が、町-通常エリア-アサルトエリアという構造で、
まず、ワープポイントを使えるようにするには、実際にそこに到達する必要がある。決して道のりは楽じゃない。ましてや、地図が手に入らないエリアも通らなくてはならない。
ガイドなしでやった場合、息も絶え絶え2時間近くはかかった。これが全部で5つもある。
どうしても、通常エリアを挟みたかった事情はわかるし、適切なやり方と思うが、やはり煮え切らない。もっと遊べるまでの敷居を低くして欲しかった。
時間ない人向けに作ったんなら、条件を整わせるのに時間かけないと駄目なものにしちゃうのって、矛盾してるじゃないのよー。最初だけつきあってよって言いたいのもわかるけど。

ビシージは、旧作で言うコンクエストだ。これも、非常に良く考えられている。
まず、コンクエストの3国の領土争いの概念が、そもそも初期の時点で破綻、魅力薄いものだったわけで、それが構造的に直せなかったのか、放置されたままであった。
今回は、敵と味方の概念をはっきりわけ、町の防衛による使命感、一体感、そしてなによりも、リアルタイムな戦況がじかに伝わってくる設定はうまい。
経験値ボーナスなどの恩恵も用意し、だいぶプレイヤーを焚き付けてくれる、面白いシステムとなっており、正直みなおした。

新ジョブはどれも、カスタマイズの自由度を売りにしており、個性的な立ち回りを楽しめるようなジョブで、これは、はっきりいってマニア向けと言えよう。
やはり待望の青魔道士の追加は個人的に嬉しい。これだけで、ご飯三杯はいけそうだ。
ただ、ジョブ取得のクエストがどこで受けられるかわかりにくいと思う。というか、わからん…。
前から思っていたが、ジョブ性能が詳細に記述されるよりも、どこで取得クエストを受けれるかを教えて欲しい。
一応、ジョブ設定がサイト上に載ってはいるのだが、それでもヒントとしては足りず、ちんぷんかんぷんだ。

不満としては、今回の新マップは、露骨な使い回しはなくなったが、新マップ同士での使い回しが目立つ。
町なんかそのまんまパーツ使い回してるしねー。つーか、もっとシンプルな構造にしてくれー。地図見ながらでもかなり迷うぞ。
ダンジョンは、嫌らしい仕掛けは体感的に減ったとは思うが。そこだけは良い印象。あと、敵も全部新しいのばかりなのも。

これはアナウンスされていたことだけども、今回の拡張は「ジラートの幻影」以上にはっきりとした高レベル者向けで、一応は、新大陸へは低いレベルでもいけるけども、ほとんど楽しめない。
そもそもアサルト自体、遊ぶのにLV50以上必要だし、敵も強いのが最初の方から配置されてたり。
と、言うわけで、こんな結論。

今作が楽しいと感じている人は、立派なヴァナディールの住人であることを意味します。





[2006/04/24]
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