対応機種 | ワンダースワン(カラー専用) |
発売日 | 2001/05/03 |
価格 | 5200円 |
発売元 | スクウェア |
前作に引き続き、「ファイナルファンタジー2」がワンダースワンカラーでリメイク移植された。
リメイク内容については、前作と方法論が同じなので、今回改めて指摘するところは無い。
ただ、プログラムは別物なのか、ややメニュー周りの操作が引っかかる感じなのが気になった。
今回の移植版でもっとも注目されていたのが、いわゆるたたかうキャンセルによるパラメータアップであった。
このゲームは、従来のレベル制ではなく、熟練度制を採用しており、おこなった行動によって能力値がアップする方式である(まぁ今だとロマンシングサガ風と書けば一言で終わるが)。
しかし、ファミコン版では、実際に起こした行動回数ではなく、選んだコマンド回数で、能力上昇の判定をおこなっていたため、わざとコマンドをキャンセルしてコマンド入力回数だけをカウントさせて、
少ない戦闘で能力を大幅に上げることが出来たという裏技(開発側としてはおそらく想定外の仕様)が可能となっていた。
結果的には、それを含めて当時の内容を尊重するということで、この裏技は残された。
ただし、さすがに能力値にはカウンターストップを付けており、ファミコン版のようにHP数値がバグったりはしない。
相変わらずイベント演出は強化されており、ストーリー重視の作りである本作では重要であるが、キャラクターが犠牲になるイベントなどがまだまだそっけない感じがする。
今回も魔法エフェクトが派手に演出されているのだが、ちょっとやりすぎな気もする。エフェクト演出そのものにセンスが見られないというか。
ゲームクリア後に、おまけとして、オリジナルモードが追加されるが、ダッシュ機能が使えないぐらいで特にこれといった違いを見られなかった。どういう意図で付けたのかがわからない。
ゲーム自体は1より人を選ぶものとなってしまっているが、処理能力の向上や洗練されたインターフェイスにより、取っつきは良くなっていると思う。
内容そのものをいじらないで出すとしたらこれが限界だろう。そこで結論。
安定した移植作品。