ファイナルファンタジー3


対応機種ニンテンドーDS
発売日2006/08/24
価格5980円
発売元スクウェアエニックス

(c)1990 2006 SQUARE ENIX / Matrix
戻る

シリーズ中でも、高い人気を持つファイナルファンタジーの3作目が、16年ぶりに復活。
かつてワンダースワンでリメイク発売が断念され、なんだかんだで快進撃中のDSで、遂に念願達成となる。
開発作業は、PS2「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」のリメイク作業に参加したマトリックスが担当。

グラフィックは全て、3Dポリゴン化され、全面リニューアルされている。
それにあわせて、ゲームシステムも、特にジョブチェンジシステムについて、バランス調整が施され、ファミコン版とは良い意味でかなり違ったゲームとなっている。
とにかく、作り込まれた丁寧なゲームという印象を受けた。しっかり面白い。
ファミコンの荒っぽさを丁度いい具合に取り除いて、かといって親切すぎない作り。素晴らしいというほか無い。
相変わらず、今回も長いダンジョンでもセーブポイントは無い。
だが、フィールド上では、全体マップが表示されるのはどうよ。サイトロの存在理由がまったく無くなってしまっている。
どうせなら、メニュー画面をかわりに表示させておく方がフェアーに感じた。

パーティキャラクターにも、うるさくない程度に個性が付けられ、FF5やFF10-2のように、キャラごとに同じジョブでも装飾デザインが異なっている。
つまりは、ジョブ数×パーティ人数で20×4=80体のキャラポリゴンを作られているわけだ。当然、ジョブごとに攻撃モーションなどが用意されているため、作業量は膨大だ。
FF10-2でも、こんなに数は無かったはずなので、ローポリゴンとはいえ、なかなか頑張っている。ちなみに、ファミコン版だと4人とも同じグラフィックだった。

Wi-Fiコネクションにも対応。ゲーム内容に直接絡むものではないが、一種のメールソフトのようなものが入っている。無理矢理入れた感も否めないが、面白い使い方と言える。

ただし、出来が良いという話は、DSソフトだからこそ言える話であって、どーも、場違いな感覚がずっとつきまとって離れなかった。

まず、綺麗なポリゴングラフィックは確かに素晴らしいが、色遣いが全体的に暗めで見づらい。
これは、ポリゴンを使ったゲーム全般に言えるのだが、特にシリアス系ゲームにおいて、画面光度が弱すぎて、テレビ側で明るさを調節してやらないとまともにプレイ出来ないものが多すぎる。
しかし、このゲームだと、携帯ゲーム機なので、そういう対策を取ることも出来ず、眼精疲労に悩まされることに。
またどーも、開発者達は、DSの下画面を使わせたいらしく、タッチパネル液晶によって、液晶精度の悪い方の画面を凝視させられる。
せっかく綺麗な映像を堪能して欲しいなら上画面メインでいいだろうに。
実はこれには理由があって、タッチペンでの操作も公平にできるようにとの配慮なのだが、ボタン操作で十分なので、そんな変な気をつかう必要は無い。足を引っ張っているだけだ。

戦闘シーンは、表示ポリゴン数の限界などで、最大3体までしか表示出来ないらしい。もしかすると、携帯機であることから来るテンポ重視などの配慮かもしれないが、3体以上出てこないことをプレイヤーに序盤から悟られてしまうのはかなり痛い。ぶっちゃけ、冷める。
その仕様を理解した上でバランス調整されている節もあるのだが…。なんだかFF9を思い出させる単調さもかいま見える。

またどうやら、DSは大きいデータのやりとりには弱いらしく、戦闘画面に切り替えなどに、若干の待ち時間がある。なれれば気にならない程度ではあるが、CDメディアのゲームを遊んでいるのではないのだから、ここはもうちょっと頑張って欲しかった。

フィールドマップは3Dポリゴンだが、マップ構築はドット手法で、隠し通路や隠しスイッチ。隠しアイテムなどの位置がわかりづらく苦しい。マップ造形、決まり事がわかりづらく、イライラすることがしばしば。ズームアップすることで怪しい部分が光るフォローがあるが、少々面倒だ。

グラフィックのクオリティが貧弱なのはDSで出しているのだから、しょうがない。
ようは、最大の問題点と感じているのがここなのだ。宮本茂曰く、こういうゲームもアリということらしいが、やはり不向きだろう。それを、このゲームが証明している。
外注先のメーカーがハードの使い方が下手くそだっちゅうことも考えられるが、スペック上の問題の方が大きい気がする。

CMにでも使いたかったのか、アドバタイズデモでCGムービーが流れる。これがまた、金かけてるってのが露骨にわかるほどの出来映えで、価格を引き上げたのはこれが原因なんじゃないか?っていうほど豪華。
ここでのモデリングは本編と全然違うし、入れる方が逆効果に感じる。

インターフェイスに少々不備が残る。アイテムリストでL、Rでページ単位でカーソル移動出来ないことや、戦闘時のコマンドが数の多さの割に縦一列の構成。横2列にしてくれた方が圧倒的に便利。誤操作してしまうことも多かった。

最終的に出来上がったゲームとしての出来は面白いものになっているが、PS2やPSPで出した方が方向性としては向いていると感じる。
結論。

DS向けのゲームではない。





[2006/08/30]
戻る

inserted by FC2 system