ファイナルファンタジー4


対応機種プレイステーション
発売日1997/03/21
価格4800円
発売元スクウェア

(c)1991 1997 SQUARE
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ファイナルファンタジー7ブームに合わせて、ファイナルファンタジー4をプレイステーションに移植。
ベタ移植+OP&EDムービー追加という内容になっている。

これは、デジキューブ流通に乗せてコンビニ専売をしたソフトの一本でもある。
だが、売れ行きはそのわりに結構好調で、FF効果の凄さを思い知らされたりもした。

プレイステーションはスーパーファミコンの上位機種であるから、完全移植するのは容易いかといえばそうでもなく、
拡大回転縮小、モザイク機能といったものはPSには無く、それらを使ったところはプログラムで疑似再現という風にしている。

例えば、画面切り替えでFF4の場合、モザイクの処理が入るのだが、この辺りの処理がSFCに比べぎこちない。
また、飛空挺を動かしている時の拡大縮小を使った視点の再現も短時間でやったせいか見れた物でなく
完全再現の名が泣く、ドットの荒っぽさが目立つ酷い代物である。

また、PSにはメモリが8Mも無いので、当然ゲーム内容全てを一括ロードするわけにもいかないが、
この辺りは、どうも最初に読めるだけの汎用データは読み込んでしまうようで、
普通に遊ぶぶんにはディスクアクセスで待たされるところは見あたらなかった。

音楽は、トラック再生にしていて、画面の切り替えにやや遅れて再生されるが、その代わりSFCそのままの再現度である。
確かに、違和感もあるしある程度ループすると途中で途切れてしまう。しかしこれはデータ量を減らすための措置として良い物と思う。
ただし、効果音に雑音が入ってしまって汚く聞こえてしまうのは残念なところ。

メモリーカードのセーブに時間がかかるのを考慮してか、メモファイルというものを用意してくれている。
PSのメモリに疑似セーブをしてくれるという物で、電源を切ると当然データも消えてしまうが、
ちょっとしたボス戦の前とかにこまめにセーブしていた人に対しての快適さを削がないものとして良い機能だと思う。

オープニング(正確にはアドバタイズデモ)とエンディングに、PS版向けに作られたムービーが挿入されるのだが、
たいして見応えがあるわけでも無し、本編と繋がってるわけでも無し、こんなのに金をかけるぐらいなら
もっと値段を安くして欲しかった。後から取って付けたような(実際そうなんだが)もので違和感バリバリである。

FF4は、シリーズ中でも難易度が低い方で、システムも変な冒険が無く遊びやすい作品である。
FF7をクリアした人を取り込むには最適の作品ではないかと思う。
昔ながらの煩雑なところも少なからずあるが、全般ぬるま湯どっぷりでなく、いい刺激を与えている。

ただ、メニュー周りも当時そのままで、当時の技術力を見せつけるためにやっていた
複数のウィンドウを動かす処理は今改めてみるとただただ鬱陶しいだけである。
昔風味のアイテムの管理形態やステータス表示の今ひとつわかりにくいところもあるが、
実のところゲーム自体は今でも取っつきが良く入り込めると思う。

ストーリーはテキストも含め少々臭すぎる気もするが、これはこれで当時の味が出ていて面白い。

PSからFFを遊び始めた人向けです。





[2005/04/17]
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