ファイナルファンタジー4イージータイプ


対応機種スーパーファミコン
発売日1991/10/29
価格9000円
発売元スクウェア

(c)1991 SQUARE
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ロールプレイングゲームに不慣れな人向けに、難易度調整や、ゲーム仕様の見直しをおこなったのが、この「イージータイプ」版となる。

1990年頃までは、「いかに遊び手を苦しませるか、クリアさせないか」という難解さを重視したゲームデザインが主流であった。
しかし、90年以降は、一部のゲームソフトから、徐々に、ユーザーフレンドリーを意識した物が出始めた。
こういったマイナーチェンジを大作ゲームでおこなうという取り組みは、当時の時代の移り変わりを反映した作品と言えるのではないだろうか。

ユーザーへの優しさを意識したゲームは、日本ファルコム「イース」が発端だと思う。「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」も、便利な機能が充実していた。

オリジナル版と比べ、細部にわたってゲームバランスが調整され、アイテムなどのシステムも単純化され、格段に遊びやすくなっている。
タイトルから連想されるような“どっぷりぬるま湯”過ぎないのも良い。

ただ、固有名詞(アイテム名、モンスター名称など)や台詞に至るまで、わかりやすい日本語表現に変更されているが、これは行きすぎに感じた。
「プロテス」「シェル」といった一見わかりにくい補助魔法のようなコマンドも完全に排除されていて、プレイの幅が狭まっているのも残念。

残虐な演出(ギロチンで処刑される設定が鉄球に変更された)が、抑えられている。
このことから、海外向けに作っていた物を日本でもせっかくだから発売したというのが真相じゃないかと思う。
今でこそ確立しているが、いわゆる「焼き直し商法」である。

ロールプレイング初心者には、少々辛い所も目立つが、攻略ガイドブックを同梱させることで、「イージータイプ」の名目は保たれていると思う。
この業界全体の方向転換が、のちにゲーム市場を拡大させるきっかけになったのかと思うと偉大な作品と一つといえる。
続編のファイナルファンタジー5やファイナルファンタジー6では、さらにわかりやすい配慮を見せている。そこで結論。

これ単体の価値は薄いが、時代の流れを動かす役割は果たした。





[2009/10/17]
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