ファイナルファンタジー5


対応機種プレイステーション
発売日1998/03/19
価格4800円
発売元スクウェア

(c)1992 1998 SQUARE
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ファイナルファンタジー4に続き、5もPSに移植。
FF4と同じく、コンビニ専売で、SFCそのままを再現し、OPとEDにムービーが追加されている。

一見するとプログラム周りの移植も4と同じようにやっているのかと思ったらだいぶ違うようだ。
元作はFF4の実に2倍の16Mという容量で作られたのと、さらにSFCの性能を引き出した構造故に
移植方法も変えているようである。

マップを切り替えるごと、戦闘に移行するごとに、PS用RPGのように引っ掛かる程度のロードが入るようになってしまった。
まだエリア切り替えのローディングは我慢出来る程度だが、頻繁に起こる戦闘への切り替えはだいぶもたついていて
とにかくテンポが悪い。
メニュー画面に切り替える時の暗転時間もオリジナル版に比べかなり長くなってしまい、がっかり。
また、戦闘でのエフェクト周りが派手になった関係か、表示前に一々読みに行くようになったり、
エフェクト展開中は、PSのハードウェアではかなり無理な処理を行っているせいか、ひどい処理落ちが起こる。
これらもSFCでは全く問題なく快適に遊べたところだった。
このように、今回の移植はまともに遊べた物では無いのである。
無理をしてでもSFC版を探して購入した方がストレス無く遊べるほどひどいのだ。

音楽も前作ではトラック再生を用いていたが、本作では内蔵音源で流しているために
オリジナルと比べ音質に違和感があり、再現度も決して高いとは言えない。
曲数が多いのか、なにか事情があったのか分からないが、どうしてわざわざデータ量のふくらむ手法を取ったのか理解に苦しむ。
トラック再生は出だしがずれる程度のデメリットを被るぐらいで、ほかの利点の方が断然多いはずである。
内蔵音源で打ち込み直すという労力もその分かかってしまうわけだし、一体どうしてしまったのか?

ただし、SFC独自の拡大縮小回転、モザイク機能の疑似再現のプログラミング技術はかなり向上しており、
ほとんどオリジナルと遜色ないレベルまで持ってこれている。これには感心した。

今回もやはり追加ムービーはともに違和感バリバリで、無くしてその分安くして欲しかった。
クオリティはだいぶ高まっているが、そういう技術力を見せつけられている感じで嫌らしい印象の方が強い。

FF5のジョブチェンジシステムは、現在のFFを作り出している原点を形作った作品ともいえる出来で
システム面で、やや入りにくい感触はあるが、ひとたび構造を理解するとなかなか面白く遊べると思う。
シナリオはこのシリーズでは珍しく引き気味で、その分ゲームのギミックに力が注がれている。
それでも要所要所に強制イベントが仕込まれているのが鼻につくかもしれないが、隠しイベントも豊富でなかなか面白い。
バランスは終盤若干崩れ気味なのが気になるが、反面難しい局面も若干あったりと、良い位置にあると思う。

ただ、本作の移植度に関しては、ディスクアクセスがとにかくひどい水準なので、褒められた出来ではない。
セーブ周りの仕様がPS向けRPGに準じた形(1つセーブファイル作成するのに1ブロック必要)になっていて、そのせいか気持ち4よりセーブ速度も速まってる気がする。
勿論メモファイルもある快適さは本作でも継承している。

SFCがある人はSFC版を。どうしてもプレイ環境がない人向け。





[2005/04/17]
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