対応機種 | プレイステーションポータブル |
発売日 | 2007/05/10 |
価格 | 4800円 |
発売元 | スクウェアエニックス |
イヴァリースアライアンスプロジェクトの第二弾として発売されたPSP版「ファイナルファンタジータクティクス」。
新たにジョブ、キャラが追加され、携帯機ということで、持ち寄ったデータで対戦したり協力プレイするモードも用意されている。
グラフィックには一切手を加えてないため、ぼけたような表示が気になるかもしれないが、やっているとさほど気にならない。
ムービーが全て刷新されている。これは、当時の物をそのまま流すにはつらいという理由もあったのだろう(PS版のムービーも味があって好きだったが)。
今回のは原画を3Dに落とし込んだようなもので、声を当ててないゲームなので、ムービーでもボイスはなく、無声映画の演出を試みている。違和感は意外と無い。
相変わらずこの手の仕事のクオリティは高いメーカーである。
また、見せ場のシーンも、ムービーに差し替えられ、分量的にもなかなか頑張っている。
新キャラとして、FF12のバルフレア、ファイナルファンタジータクティクスA2の主人公「ルッソ」が仲間になるイベントが追加されている。
これは、同じイヴァリースという世界観のつながりから来るものらしく、微妙な作品同士の関連性を匂わせる部分もあるが(単純にファンサービスである)、
わざわざ登場シーンにムービーを起こしてる辺り、中途半端につながりを持たせようという意図が見えて好きになれない。
まあ、元々PS版の時点で、FF7のクラウドだのエアリスだのが隠しイベントで出てきていたので、何でもありみたいにはなっているが。
以上の追加要素をのぞけば、ベタ移植だが、戦闘中のエフェクトを展開する時にPSPのハード性能的に厳しいのか、処理落ちを起こしたり、音の取り込みがうまくいかなかったのか劣化していたり、若干アクセスが長かったりする。
まあしかし、それ以外は、おおむねしっかり再現されているので、特に問題はないだろう。
未プレイの人ならやる価値あり。