対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1993/09/10 |
価格 | 7900円 |
発売元 | スクウェア |
米国向けに作られた「ミスティッククエスト」を、日本へ逆輸入。
ヒットポイントの表示をゲージにしたり(設定で数字に変更可)、アイテムをアイコンで表示すると言った、当然ながらかなり向こう側に媚びた作りとなっている。
ファイナルファンタジー4とかロマンシングサガとか、そのころの辺りに作られたのか、かなりテイストがそれらに近い。勿論内容は別物だが。
ただ、さすがに聖剣伝説2とかファイナルファンタジー5クラスのゲームを見た後で、これは古くさいと言わざるを得ない。SFCにしては容量もかなりコンパクトなようだ。
先にも述べたが、前提としてアメリカ向けで作った物なので、洋ゲーのようなバタ臭さがある。いや、正確には無理矢理そういう風に作ったと解釈するべきか。
また、RPGに不慣れな人間をも取り込む作品にしたかったらしく、かなりの親切設計である。
まず、システムが簡潔なものにしたのは取っつきが良く、評価出来る。しかし、やりすぎなぐらいな難易度のやさしさにはゲンナリする。
敵が見えている、しかも動かない。さらに、一度倒したら復活すらしない。だけど、ほとんどが通路に陣取っているので、最低限は戦わなければならない。その戦闘も、NPCが強力すぎることとあわせて、ゆるすぎで、完全な作業。
初期設定では、HP表示がゲージでなされているのだが、これがまた見づらい。いくら外人に媚びると言っても行き過ぎだ。すぐに設定で数字表記に変えた。
この会社お得意のグラフィックやストーリーなんかも、全然見所が無く、さっぱり面白くない。
クリア出来ることが保証されているゲームを淡々とこなすだけという内容が苦痛であることは、ゲームやってる人ほど良くわかると思う。
戦闘シーンは、FFでは珍しく対面式で、妙にGBのサガっぽい。海外ではサガシリーズが人気のようだ。
そこで結論。
むしろ、開発者が初心者だったんじゃ?