PCエンジンで発売された、フラッシュハイダースのSFC版。 フラッシュハイダースは、PCエンジンオリジナルの2D格闘ゲーム。 PCエンジンの性能を生かした、豪華声優陣がビジュアルシーンバリバリで展開する ストーリーモードや、育成モードなど、かなり気合いの入ったゲームだった。 声優のキャスティングやキャラの設定が、なかなかツボを押さえた作りになっていて、 魅力的なキャラと共に、格闘部分の動きの軽さがかなり心地良いゲームだった。 但し、このSFC版は、その魅力の半分も再現出来ていない。困った物である。 当然ながら、SFCではビジュアルシーンのストーリーモードは無く、 PCエンジン版の育成パートが主軸(というよりそれだけしか無い)で、物足りないし、 独特の世界観であったり、個々のキャラクターの魅力的な描写がごっそり抜け落ちている。 要するに、そこら辺に転がっている格ゲーとなんら変わらない作りなのだ。 元々、PCエンジン版はハード上の制約もあってか、戦闘時のキャラそのものが非常に小さく その代わり身軽さがあったのだが、SFCではスト2並に大きくしてしまい動きが重たくなった印象を受けた。 特に当時、かなり入れ込んでいた俺の友達の落胆度は相当な物で、 このSFC版の発売前に、恐らく合計で30〜40時間ぐらいはやっていたんじゃないかというぐらい 毎日PCエンジン版をプレイし続けていたぐらい期待していたのだが、 SFC版はたったの一日で萎えて売りに出されてしまった。 確かこの頃は、ライトスタッフ(PCエンジンでは中堅所のメーカーだった)は 同じくPCエンジンで発売していたアルナムの牙をSFCに移植しようとしていた覚えがあるのだが 結局、こちらは発売中止となった(当時の覇王という雑誌で画面写真も見たことがあったハズ) 因みに、PSではADVに形を変えて移植されているし、出来の悪いらしい続編も出ている。