対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1994/09/09 |
価格 | 9300円 |
発売元 | ヒューマン |
巨大ビルで発生した大火災を鎮火させる消防士となる、中々斬新で目新しいタイプのアクションゲーム。
「セプテントリオン」に続く、パニックソフトシリーズの第二弾として売り出された。
火を消していくだけのものが一体ゲームになるのか?なんて思うが、これがまた絶妙というか、上手にゲームへと落とし込んでいる。
ゲームとしては、トップビューのアクションシューティングに当てはめるとしっくり来る。
ボムもあるし、上撃ち、下撃ちの使い分けも重要となっている。
それ以外の動作だと、伏せるが面白い。
敵となるのが炎であるが、ただ燃え広がった炎を消すのではなく、炎に魔が取り憑いたかのようにプレイヤーに襲い掛かってくるという
演出のやり方は、一見強引にも見えるが、実際見てみると「違和感がない」ようになっており、そういった厄介な強火の炎を消化していくという行為に何ら矛盾を感じさせない説得力が凄い。
他にも管理ロボが引火して暴走しているという設定もうまく、2010年という近未来設定を活かした作りとなっている。
アクションゲームではあるが、ゲームの途中に無線通信でストーリーが頻繁に挿入される作りで、これがまた緊張感の演出に一役買っている。
ただ、何回もプレイする場合は台詞がうっとうしいので、スキップできるとなおよかった。
つまらなくはないんだけど、少々ゲームとしては地味で、プログラム周りもどうにも惜しい水準であるのが残念。
フィールドが狭くごちゃごちゃとしており、画面切り替えが多いため、爽快感やテンポと言った部分がもう一つで、スコアに相当するファイヤーレイトも、イマイチわかりにくい。
企画自体はかなり面白いものだけに、続編で洗練された物を是非見てみたい。その際には2人同時プレイが実現しているとなお嬉しい。
そこで結論。
荒削りだが企画の面白さで一本。