対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1995/02/24 |
価格 | 11400円 |
発売元 | スクウェア |
天野喜孝をキャラデザに迎えて送る、新感覚のSFロボットシミュレーションRPG。
全編ジオラマのような渋いグラフィックスはそれだけで雰囲気を盛り上げる。
全体的に3Dを意識した演出が目立つ。一部ポリゴンを活用している場面もあるぐらいだ。
マップはクオータービューで構成されていて、段差などもあり、立体的である。
が、描き込みが凄すぎて、なにがなにやらわからないマップも多数。物陰に隠れてしまう部分が多いのも気になる。
システムは斬新で、ボディ、アーム、レッグそれぞれに耐久値(HP)が設定されていて、レッグが破壊されれば移動力が減り、
アームが破壊されればそこに装備していた兵器が使えなくなり、ボディを破壊されると戦闘不能となる。
ロボットのセットアップ作業も割と本格的で、装備品ごとにきちんと外装が変わるようになっているのも偉い。
ただし、ゲーム的に見ると、面白いかというと微妙である。
多くの層を取り込みたかったのか、難易度が極端に低く、そのくせ敵全滅がクリア条件のマップばかりで単調である。
セットアップについても、RPGの装備品のような作り方をしたせいで、結局似たり寄ったりになってしまうため、この作業が楽しいはずが一変してだるいものに変わっている。
ファイアーエムブレムを意識しているのか(こっちはやられてもいなくなることはない)、仲間になるユニットも無駄に多いのもその苦痛さに拍車をかけている。
ストーリーもまあ、それほどでもない。
ただ、非常にぬるいゲームになっているので、シミュレーション初心者の入門編としては十分だろう。
そこで結論。
斬新で職人的作り込みが目立つが、ゲームとしては凡作。