フロントミッション1st


対応機種ニンテンドーDS
発売日2007/03/22
価格4800円
発売元スクウェアエニックス

(c)1995 2003 2006 2007 SQUARE ENIX / YOSHITAKA AMANO
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スクウェアエニックスの看板S.RPG、フロントミッションの1作目がニンテンドーDSに。
タッチ操作対応と2画面による快適インターフェイスで名作が三度よみがえる。

スーパーファミコン版(オリジナル版)を移植した際に新シナリオを追加したプレイステーション版がベースの本作。
少々ややこしいが、一言まとめれば「全部入り」である。

まあインターフェイス部分は、DSでS.RPGを作ろうと考えたら素人でも思いつくレベルのものだろう。
下画面にマップ表示に、上画面はユニットのステータス表示。
まあタッチ操作は仕方なく入れたっちゅう感じだ。

これでどうせなら、オプションで画面表示を好きに切り替えられたら良かった。
タッチ操作の関係で、メイン画面がすべて下の画面に表示されるのだが、ステータス表示などサブ画面を下に置いてプレイしたい人もいるだろうし、
そもそもタッチ操作を使う人の割合がいるかどうか怪しいレベルなので、内容に支障ないゲームなのだから、こちら側で色々環境をいじらせて欲しかった。

せっかく2画面でステータス表示など同時に出来る割に、快適性に乏しいのは、デザインと表示の仕方が下手くそだからだろう。
地形効果やHPなど最低限の情報は、下画面に従来通り添える程度で表示して欲しかったし、そもそも敵と味方でウィンドウ表示が色分けされてないゲームなので、よほどそれ以外の部分で工夫して表示しないと見やすくはならない。
現在、どのユニットのステータスを見せているのか?がわからなくなる時がある。

攻撃コマンドを入力している時は、対象ユニットとステータスを一緒に表示して欲しかった。

ゲーム全体の移植度は、低くもないが高くもないといった感じ。
戦闘画面の切り替わりに引っかかりを感じるが、それ以外はまぁこんなものだろう。

音楽や効果音の打ち込みが雑でイマイチな印象を受ける。

追加要素がなかなか頑張っている。

この手のゲームの追加要素は、たいがいクリア後のやり込み要素的なものが多く、自己満足にひたるようなつまらないところにおさまっているものばかりである。
さんざん指摘している、本編と絡めて遊びたくなるものを追加して欲しいという欲求を実践している。

大型兵器から実用的な装備品まで、クリア時にもらえる報酬もDS版オリジナル装備品で面白いものになっていて、思わず挑戦したくなる。
追加ステージの出し方も割と簡単に見つかるようになっており、嫌らしさはない。
ただし、本筋より若干難易度は高めに設定されている。

また、一度クリアすると、データを引き継いで最初から遊べたり、難易度を変更出来たり、配慮が行き届いている。

PS版であった、戦闘スキップの機能はなく、かわりに早送り機能が付いているが、スキップ機能も付けておいて欲しかった。

ストーリー性の強いフロントミッション5のキャラクタがちらっと登場するなどファンサービスも充実しており、丁寧な移植作品と言える。

熱烈なファン、もしくは、まだ未体験のプレイヤーに。
(今後このシリーズはDSで出るんではないだろうか?この移植はその布石か?というのはさすがに深読みしすぎか)





[2007/03/26]
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