エアガイツ


まだ、バーチャ3とかが幅をきかせていた頃に、
3Dバトルフィールドを動き回ることに面白さの重点を置いていた
珍しい形の格ゲーだった。
だって、パワーストーンやソウルキャリバーよりずっと先に出ていたし。

後発のパワーストーンに、完全に負けてしまっている(本家カプコンには叶わない)んだけど、
このエアガイツもただ先に出ただけではなくてなかなか面白かった。

当時、高校時代の俺の友達と、PSに移植される前から注目し
ゲーセンで何度か盛り上がったこともあった。

バトルフィールドは狭いし、やれることもまだまだこの手のゲームにしては少ないし地味だけど、
地雷を置いたり、これだけでも結構な駆け引きが出来ていた。

しかし、このゲームは短命であっと言う間にゲーセンから姿を消してしまった。

結局、何がダメだったかというと、キャラクターの魅力の無さだと思う。
下手な素人がやっても、ここまで寒いキャラばかりにはならない。
ダッシャー猪木とか、主人公的なキャラの三島なんちゃらとか、
とにかく誰もがダサイに尽きる。
絵だけじゃなく設定も気が抜けてしまうぐらいダメ。
それから、世界観も、KOF94とかスパ2の時代じゃないんだから、
今更、世界最強伝説みたいなストーリーじゃ、ねぇ?

女キャラだって、唯一目の付く女子高生YOYO陽子(マジでこんな感じの名前ばっかなんです…)だって
2Pコスがセーラー服だからという、なんとも貧弱な魅力…。

で、PSに移植される際に、FF7キャラが大量追加され発売されたのはいいけど、
CMでは「戦うファイナルファンタジー」とか書かれちゃってるし、
案の定、ネット上では叩かれるわけですよ。
結果PSでも不完全燃焼に終わってしまった。

PSではやっぱり、性能上グラフィックが貧弱になってしまったのが残念。
アーケードの半分も迫力が再現できてない。

ミニゲームも大量に用意されたのはいいけど、どれもお茶を濁す程度のものばかりでこれもイマイチ。
トバルであったクエストモードもあって、
今回もシステム部分はアホみたいに凝っているんだけど、肝心のバトルシステムが
格ゲーじゃなくてアクションゲームになってしまっている。
クエストモードのキモはやっぱり格闘でバトルするところに一番のカタルシスがあったのに
この変更は無いだろう。

なんだか変ないらないモードがやたら多くて、どれもこれもが中途半端な印象を
いやがおうにも受けてしまい、あまり熱心には遊ばなかった。
やはりアーケードモードのグラフィックがショボかったのが一番でかかったかもしれない。
FF7キャラでそれなりには遊んだが、本質的な部分に注力を注いで欲しかった。




inserted by FC2 system