ファンタシースターオンライン エピソード1&2


ドリームキャストで発売され、一部で絶大なブームを巻き起こした
ファンタシースターオンラインが、追加ステージをひっさげてゲームキューブへ進出。

基本的にDC版の移植で、DC版で指摘された問題点を直したり、
GCのマシンパワーを生かして、エリア切り替えのローディングを大幅に短縮したり、
プレイヤーの投影をきちんと計算して表示するといった
些細な改善を行っている。
メニュー周りのレイアウトもリニューアルして、見栄えの良いものに変わった。
また、オフライン状態でもオンラインと同じように画面を4分割させて
4人同時プレイを出来るように対応させているのも、配慮が行き届いているな、と感じる。
残念なのは、テレビ画面の限界から、4分割の画面が狭く遊びにくいのと
メモリの関係で、必ず同じエリアにいなければならない制約があるが。
このモードは
兼ねてから要望の強かったオフラインでアイテム移動を気軽に出来るようになった利点もある。

このゲームの凄いところは、ネットワークに消極的な任天堂に
セガが頼み込んで、GC用のモデム(LANカード)を発売させたところにある。
残念なことに、GCでネットワーク対応のゲームは、PSOシリーズしか無いが、
これは一昔前では考えられないことである。
そして、任天堂のゲーム機とネットワークゲームは遠い存在にあるにもかかわらず
多くのユーザーが、このゲームキューブ版に付いてきてくれたというのも
DC時代から健全で高いコミュニティ力を形成してきたソニックチームの人力によるものだと
つくづく感心してしまう。

各職業間に個性を付けたりして、バランス調整を行っているが、
やはり今回も物理攻撃が強く、フォース(魔法使い)は相変わらず扱いづらい。
GCで追加された、エピソード2のステージに登場する敵が異常に強く、
厄介な割に経験値やレアアイテムの恩恵がないために、苦労して遊ぶ意味が無い。
GC用に作られたから、造形が綺麗で、敵も面白い動きをするのに勿体ない。
ステージ数も単純に倍になったのに、バランスが悪いせいで楽しくない。
結局、楽なエピソード1(DC版にあったダンジョン)で遊ぶのがメインになってしまう。

ゲーム後半になってからの楽しみであるレアアイテム収集は勿論本作でも健在で、
新しいアイテムが多数追加された上に、既存レアにも固有グラフィックをつけることで
魅力を倍増させるなど、かなり力が入っている。
アイテムそのものも出やすくなっていて、気軽にレアアイテムを発掘する楽しさを
味わえるようになり、敷居がだいぶ下がったと思う。
(個人的には一作目ぐらい幻の!といわれるぐらいな出現率の方が好きだった。Ver2はやりすぎだが)

ただし、最大の欠点として挙げたいのが、
発売僅か数日で発覚した、アイテム増殖のバグ。
それまでも、既に2002年9月と、比較的ブロードバンドが普及した時代に
モデムのみ同日発売で、ブロードバンドアダプタの発売が1ヶ月弱あとだったことや
キーボードがGC専用の使いづらいタイプのもの一択だったことなどが不満にあったが
このアイテム増殖のバグのせいで、このゲームの評価は地に落ちた。

後日、修正版と無償交換という措置が取られたが、
既に発売から3ヶ月経過している時点で、遅いといわざるを得ないし、
既に意気揚々と発売を待っていたあの頃の期待は失せ、殆ど遊ばれずに終わってしまった。

その後も、データ改造などの不法行為に対する処置がDC版の二の舞になっていて
万全の対策が出来ていないことを考えると、
ネットワークRPGをディスクで供給すること自体に無理があったように思えてならない。
PS2では、ハードディスクがあって、既にFF11が順風満帆にサービス開始していた
下地も考慮すると、ネットワークRPGとしてサービス展開するならPS2が適切であった。
結局、PCでのちに出た、「ブルーバースト」では、再三いわれていた
サーバー側へデータ保存という措置を取ってしまっている。
どうも対策が後手後手にまわりすぎた感が強い。

DC版未経験者ならそこそこ楽しく、経験者はやる必要ない程度のゲーム。
(内容自体は豪華な移植といった風で、基本的な要素は一緒なので)




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