幻想水滸伝


対応機種セガサターン
発売日1998/09/17
価格3800円
発売元コナミ

(c)1995 1998 KONAMI
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プレイステーション初期に発売され、続編の発売も迫っている幻想水滸伝が、サターンにもやってきた!
遅すぎ感は否めないが、移植度はどうか!?

サターン版の特権として、オープニングムービーが新規に差し替えられている…が、微妙過ぎる!
下手したらPSの方が印象に残るっちゅう感じだ。なんか構成もやっつけ仕事くさいし。

そして、ゲーム部分となると、これまで散々サターンをぞんざいに扱ってきたコナミらしく、惨憺たる有様だ。

PSではロードを感じさせないスムースな展開が高評価を得る一つの要因であった…が、サターン版では非常に長くディスクロードするようになっている。
これでもう既に大半の魅力は無くなったといってもいい。テンポの良さがなくなった時点で、演出が薄味になったそこらのストーリー一本道RPGとさして変わらない出来。

画面が暗転するたびに、ブツブツ音が途切れるのもどうかねぇ。トラック再生してるのか、最後まで曲が流れると一端無音になってしまうのも、PCエンジン時代のゲームじゃないんだしさあー。音飛びも目立つし。
戦闘への切り替えはPSではシームレスに移行する演出だったのだが、サターンではいきなり画面が真っ黒になって10秒前後待たされる。長い。困ったもんだ。
それに、そもそもサターンへ移植するのを意識してなかったのか、戦闘も異常に処理落ちがひどく、魔法のエフェクトが簡略化されてしまったものすらある。
効果音がならなかったり、本来とは違う音が鳴ったり、ひどい場合には、魔法詠唱の音が延々鳴り続けるバグに遭遇することすらあった。
こんなのは朝飯前で、ハードの使い方があまりよろしくないのか、戦闘エンカウント時に一度フリーズする現象にぶつかってしまった。

ミニゲームが新しく作り替えられているがなぜ変更したのか疑問。本当にどれも「運試し」になってしまっていて、どーもつまらない。
軒並み当たっても利益が出にくいものになっているので、あまり嬉しくない。

定価が3800円と低めなのだけが救いか…と思いきや、既にPS版ではベスト盤が出ていて、新品ですら1000円安く買えてしまう始末。
どーも、途中まで作りかけだったけど上手く行かないままずるずると来て、そしたらPSの方で2が出るって言うんで、勢い出してしまえと強引に発売させてしまったような感じがする。

どーしてもプレステを持ちたくないならっ!(それでもオススメ出来ないけど)





[2006/02/03]
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