がんばれゴエモン きらきら道中 僕がダンサーになった理由


対応機種スーパーファミコン
発売日1995/12/22
価格9980円
発売元コナミ

(c)1995 KONAMI
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巨大メカ、ゴエモンインパクトは、実は惑星インパクト出身の宇宙人だった!
いまその惑星インパクトに危機が迫っている。ゴエモン達はそれを救うため、宇宙へと旅立つ。

なんとも無茶苦茶な設定であるが、それを許してしまえる空気が漂っているのがこのシリーズである。

ゲームシステムとしては、2のアクション性+3のアドベンチャー性をミックスした感じで、両方がほどよいバランスで気持ちよく遊べる。
グラフィックやプログラム的には3を踏襲しているため、新鮮さは無いが、安定した完成度を誇る。

今回もキャラクター切り替えの要素はあるが、3ほど頻繁ではなく、終盤をのぞいて、切り替えが出来ない作りになっている。
1人に1ワールド分のステージが与えられ、計4ワールドを攻略することで最終ワールドが登場し、そこから初めてキャラチェンジが出来るようになる。
相変わらずセレクトボタンでの順切り替えのみだが、前作のようにイライラさせられることは少ない。改良して欲しかったことに変わりはないが。

町には必ず一つミニゲーム的なイベントがあり、それをクリアすることで新しい面へのルートが開けるようになっている。
この町のイベントには、先へ進むためのキャラクター強化の役割も含まれており、この辺りは3的である。
ただ別プログラムを組んだミニゲームみたいなものではなく、基本的にフラグ立てに終始するタイプ(制限時間内にこなす等の工夫は見られるが)であり、
ストーリーやバラエティ色でごまかしているが、何回もプレイするには足止め感が強い。

アクションステージの総数は少なく、代わりに質で頑張っている感じ。
24メガの割に短いなと思っていたら、マップチップの使い回しも少ないし、1ステージごとに凝った仕掛けが目立ち、決して手を抜いているというわけではないようだ。
前作で簡単すぎるという指摘をしたからか、全体的にジャンプアクションとしての難易度は上昇している。

今回のボス戦は、3Dインパクト戦ではなく、新規に作られたミニゲームでおこなう。
連打系の物が多いが、コナミ「対戦ぱずるだま」なんかも収録されており、なかなか太っ腹である。
これらは、タイトル画面からいつでも遊ぶことが出来て、ハイスコアを狙ったり友達と対戦したりという遊び方も出来る。

「がんばれゴエモン」シリーズは、いつも別プログラムを組んだミニゲームに力が入っているが、今回の凝り方はこれまでとは比べものにならないほどだ。
3Dインパクト戦が無くなって物足りないという感想を払拭させるほどのクオリティを誇っている。
逆に今回も3Dインパクトステージを使っていたら、マンネリを感じていただろう。この廃止は英断と取りたい。

また、キャラクター性を強化する目的か、主要プレイヤー4名に声優のかけ声があてがわれているが、イマイチ主張が弱く効果的な印象がない。
もちろんあった方が良いに越したことはないのだが、この程度ならばあろうがなかろうが違いはないといったレベルだ。

さすがにSFCで4本も作っていると、色々と余裕が生まれるのか、全体的に手堅く出来あがった作品となっている。
前作で目立った悪質なバグがほとんど無くなっているのも良い。

ただ、見た目も中身も違いがないのに、操作の割り振りを変えているのがやたら気になった。
特に決定がAかY。これまで決定に割り振っていたBボタンをキャンセルにしてしまっているのは理解に苦しむ。

しかしシリーズを重ねるにつれ、ギャグセンスのぶっ壊れようは相当な物だ。昔のあの「ゴエモン」から比べると、行き過ぎな感は否めない。
そこで結論。

1人でも対戦でも面白い究極のゴエモンここに極まり。





[2007/09/23]
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