対応機種 | ファミリーコンピュータ |
発売日 | 1986/04/25 |
価格 | 4900円 |
発売元 | コナミ |
当時の横スクロールシューティングゲームに革命をもたらした「グラディウス」、ファミコンに降臨。
ファミリーコンピュータの性能はあまり良いものではないので、当然ながら他の移植作品同様に、色々な要素を削っての移植となっている。
ビッグコアなど、オブジェクトは全体的に縮小化され、色数の関係で、グラフィックも寂しい色遣いになり、その他諸々細かいところまで見ていくときりがない。
特に、プレイヤーであるビッグバイパーにかかる変更は大きく、当時のユーザーに大きな印象を残すこととなった。オプションが4つから最大2つまでに減らされ、レーザーもスペック上再現が難しいため、極細タイプになってしまった(貫通性能は生きており、性能的には近い物を目指している)。
目立った処理落ちは無いかわりに、あまりハードを限界まで酷使したような箇所も見られず、当たり障りのない移植度である。
「グラディウス」の、バリエーションに富んだステージ構成は、マンネリになりやすかったシューティングゲームに革命を与えた。
ステージの特性に合わせて、優位に進めるよう考える戦略性が重視され、撃って避けるだけのゲームではないものへとゲーム性を昇華させた。
パワーアップカプセルを取って、パワーアップメーターに合わせて、自機をパワーアップさせていく独自のシステムも新しく、どの順番で強化していくか、どのタイミングで武器を切り替えるかという奥深さを生んだ。
それら基本となるシステムは、もちろんファミコン版でも継承されており、可能な限り、「グラディウス」というゲームを堪能出来るよう頑張っている。
家庭用移植にさいして、コナミコマンドというフルパワーアップコマンドや、連射機能といった裏技も充実しており、オリジナル要素も多い。
音源の劣化など、再現度に関しては残念な部分が多いが、当時の事情を考えると仕方ない事とも言える。そこで結論。
ファミコンで横スクロールシューティングは厳しいか。