インフィニティ


対応機種プレイステーション
発売日2000/03/23
価格6800円
発売元キッド

(c)2000 KID
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「メモリーズオフ」のキッドが放つ完全新作のテキスト型恋愛アドベンチャー。

舞台こそ学校では無いものの、なんてことはない、全体的なシナリオは他所が既にやっているラブロマンスのそれに近い。前半は頻繁に出てくる選択肢でヒロインの好感度を高め、条件を満たすと後半そのキャラのシナリオに分岐する。
5人もヒロインがいるが、どのねーちゃんもかわいくない。というかキャラクタの絵柄が堅いし、作風が古い。イラストに引っ掛けられて買う人が出ないだろー、これじゃあー。
主人公以外は声優を当てて喋らせていて、結構有名所を起用しているが、なんか合わない。これなら思い切ってボイス無しで出してもちょうどいいぐらいだ。
肝心の脚本も、どれもあんまり面白くない。全体的に力量不足と言える。

ただ、選択肢の選択によって割と自由に行動できるのだが、全体にわたってフラグ管理がしっかりされていて、かなり前に起こした行動が後半のテキストでしっかり反映されているなど、細かい部分での作りは丁寧だ。
しかし、その丁寧さと裏腹に誤字脱字が多いのは残念と言える。

キッドという会社自体が、PCのアダルト恋愛ゲームを家庭用に移植していて、その移植作業からノウハウを勉強し、最近ようやく自社オリジナル作品を手がけるようになった若い会社だから、これが精一杯なのだろう。

なお、この手のジャンルでは珍しくプレイステーション向けに製作されたオリジナル作品なので、性描写や過激な演出は全くない。せいぜいサービスシーンといっても水着カットぐらいなものだ。
ライトノベルを読む感覚でやって欲しいのだろう。ただそういった中身で勝負しているゲームの割には、全体的に魅力が欠けていると言わざるをえない。そこで結論。

どの要素もレベルが低い。駄作。





[2011/01/02]
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